『MythEpoc』インタビュー

星歴13夜、壁に直面したからこそ得た新しい感情表現 “これまでとこれから”が詰まった『MythEpoc』全曲を語る

これまでやったことのない曲調を、星歴13夜らしく

ーー続いて「dear」はいかがでしょうか。

こもち:この曲は本能的に好きです。純粋が詰まっているというか、〈君のようになりたいと思った〉っていうフレーズとか、ど真ん中に刺さりました。現実の女の子が恋をしている感じ。振り付けのテーマも、歌詞に注目して「花」をイメージして作りました。

とわ:この曲は、みんないつもの楽曲と歌い方が違っていて、柔らかくて綺麗で、すごく好きなんですよね。

まうる:今気づいたんですけど、この曲を歌ってるときのまうる、すごく素に近いんですよ。他の曲は「星歴13夜の天まうる」としての表現を見つけてやってきたところがあるんですけど、この曲は素で共感する部分がいっぱいあって。この最後の〈大好き=大嫌い〉っていうのもすごいわかる。共感。

とわ:これまでの楽曲ってファンタジーな世界観が多いから、その日常感に最初は驚きました。でも、リアルすぎない、白い光がふわっとかかっているような感じが絶妙だなって。

こもち:日常感はあるけど、“地球星の話”じゃないのかもね。

ーー「音色ノスタルジア」も部屋にかかるカーテンが出てくるなど、生活を感じるフレーズがありますね。

まうる:この曲はちょっとほろ苦くて、今の自分よりはちょっと大人びている感じがします。でも「やらなきゃ」って何かに焦って背伸びしているわけじゃなく、どちらかというと余裕を持ってゆったり落ち着ける感じの曲かな。

こもち:オルゴールみたいだよね。寝る前に聴いたらぐっすり眠れるというか。

ーー「Blindly Dreamin’」も、大人っぽい始まり方です。

とわ:そうですね。ちょっとR&Bみたいな感じが初めてだったのでびっくりしたけど、テンション上がりました。新しい曲調の歌ができるのは嬉しいので。この〈幻想的〉〈盲目的〉〈決定的〉〈運命的〉っていう言葉を繰り返してるじゃないですか。それを1個1個紐解いてじっくり考えるのが好きです。「幻想的に愛し合うとは?」「決定的に好きでいるって何だ?」とか、パッと聴いてそのまま歌うんじゃなくて、咀嚼して考えて声色で表現できたらなって思ってます。

いろいろあった今だからこその「またね」

ーーついにラストの曲、「またね」です。

こもち:「またね」。

とわ:「またね」。

まうる:「またね」ね。

こもち:これね。

ーー(笑)。

とわ:この曲は結構前から音源だけあったんですよ。やるかもやるかも......ってずっとやらなくて。このタイミングでやるよってなった時に、ステップアップを感じました。いろいろあった今だからこそ、やる意味がある曲ですね。

こもち:ライブで「またね」をやった時の、ファンの皆さんの顔を見るのがすごく好きで。今日のライブが終わってしまうのは寂しいけど、でも「またね」だから、まだまだこの先も続いていくぞっていう気持ちも入っているし、一つひとつのどのライブも見逃してほしくないっていう気持ちも込めているし、星歴13夜はコドモメンタルの中では大人しめのライブだけど、物理的なものじゃないアツさできっとどのグループにも負けないって思っているし……っていう気持ちが、すごく爆発的に出てきますね。

まうる:この曲の2番で〈1人が辛いと感じることもなかった〉という部分で、急に過去に引き戻される感じがするんです。星歴13夜になる前の生活はすごく嫌だったんですけど、今はそれさえもちゃんと忘れずに包み込める感じで歌えるので、好きです。

 あと最後の〈頬に触れる、優しさから、夢みたいね〉のところは、すごく音が高いですね(笑)。「なんで、まうるなの?」って思ったんですけど、本当にこのフレーズはどの曲のどのフレーズよりも、星歴13夜と目の前にいてくれるファンの皆さんへの愛が溢れる、嬉し涙が流れるフレーズだから。歌ってる時の景色は、しっかり記憶に残っています。

この決断が、それぞれの未来をワクワクするものに

ーー「またね」というと、やはり活動休止中の園ほまれさんや、脱退された浮あかねさんを思ってしまいます。3人で頑張っていこうとなるまでのお話も、聞かせてもらえますか。

こもち:急だったんです、すべてが。決まっていくのもそうだし、進まなきゃいけないのもそうだし。今まで5人でずっと走ってきた中で、正直何度も崩れそうになったけど、ファンの皆さんが好きでいてくれている星歴13夜は、5人の星歴13夜だっていう気持ちが5人とも強かったので、その形を守り続けてきました。でも、やっぱり人間だし、一人ひとり違う性格だから、2年もやってたら優先順位とかやりたいこととか、いろいろと変わってきちゃうんですよね。もちろん、できるなら5人の形で進んでいきたいって思っていたんですけど、同時に尊重したいっていう気持ちもあって。

とわ:休止と脱退を受けた時、自分も心が折れてしまわないか、不安がちょっとありました。でも全然そんなことはなくて。もちろん5人の星歴13夜がすごく好きだし大切だけど、5人の星歴13夜がなかったことにはならないなって。自分の中に思い出として残っているし、楽曲もある。ライブのDVDだってある。こんなに素晴らしいものが残せてるっていう事実を、まず奇跡だと捉えることによって前を向くことができました。こもちも、まうるも、隣にいてくれているし。折れている暇なんてないぞと思ったんです。

まうる:まうるにとって5人の星歴13夜が一番キレイな形だったから、それが欠けてしまうことにやっぱりショックはありました。自分も去ってしまう選択肢が0だったわけではないですが、それでもここにいるっていう決断をしたのは、星歴13夜というグループやファンの皆さんを含めて、全部守りたいって思ったから。何よりまだまだ星歴13夜で、ワクワクすることをもっともっとやりたいって思ったから。今までの形はどこまでも過去にしかなくなってしまうけど、今の心境としては、未来にワクワクしています。これからどんな形になっていくか、それぞれのメンバーがどういう演者になっていくか。そういうことが今はすごく楽しみですし、そうなるようにこれから頑張っていきたいと思います。

サイン入りチェキプレゼント

星歴13夜のサイン入りチェキを2名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法

リアルサウンド公式Twitter公式Instagramをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※ランダムでの発送となりますので、メンバーの指定は受け付けておりません。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

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<締切:6月2日(水)>

■リリース情報
星歴13夜『MythEpoc』
2021年5月12日(水)発売
<収録曲>
1.Romantic Escape
2.Shilly Sahally
3.Baby baby Cupid
4.Noisy Poemy Sweety
5.Night Merry
6.待ち惚け星の夢
7.Face2
8.哀唄日夜
9.dear
10.音色ノスタルジア
11.Blindly Dreamin’
12.またね

星歴13夜 公式HP

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