新しい地図の3人に襲いかかったコロナの猛威 相次ぐ“中止”を乗り越えながらも伝えるメッセージ

 そんな中、毎月1回のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(ABEMA、以下『ななにー』)で「いっしょにがんばりましょう」と、3人が生放送を通じて呼びかけ続けてくれたことは、とても大きかったように思う。とはいえ『ななにー』でも、リモート出演に切り替えたり、ゲスト出演を見合わせたり、状況に応じて予定していた番組内容を変更する大変な1年だったに違いない。

 それでも、『ななにー』では各都道府県の知事とリモートで中継し、状況を共有する取り組みは、分断しがちな人と人とをつなぐ大切な役目を果たしてきた。たくさんの人がショックを受けた志村けんさんの訃報も共に受け止めて語り合い、もし身近に感染してしまった人がいても責めない、心の持ち方も一緒に考えていく時間も設けられていた。

 また、SNSを通じて入ってくる様々な情報に対して、ネガティブな思考に陥らないようにと、「感謝すること」「想像すること」「人にやさしくすること」の大切さを改めて発信していく場面も。

 それは、同じ時を生きていることを呼びかけ、1カ月走り続けて挫けそうになった心を定期的に持ち直してくれる時間のようだった。人との繋がりを感じにくいコロナ禍において、彼らは「途切れないこと」を徹底して伝えてきた。考えてみれば、このコロナ禍で『ななにー』が一度も途切れることなく続いていたのも、決して当たり前のことではないのだから。

 
 
 
 
 
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 「いっしょにがんばりましょう」という言葉には、ひとりではないことを呼び起こさせる力がある。毎日でなくてもいいのだ。定期的に「いっしょにがんばりましょう」とメッセージを送ることで、誰かと繋がっているのだと勇気づけられる。どんな状況にあったとしても、何度も壁にぶつかったとしても、そんなポジティブな発信を続けられる人のことを、私たちは「アイドル」と呼ぶのかもしれない。

 増え続ける感染者数に、飛び交い続けるネガティブな情報たち。なかなか終わりの見えないウイルスとの戦いに、心が折れそうになる今こそ、私たちも彼らと共に発信しよう、「いっしょにがんばりましょう」と。そしてどうか彼らが、そして多くのNAKAMAが抱いた悔しさや残念な気持ちが、きっと意味があったと感じられる明日が来るように。

※1:https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00908/
※2:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210508/k10013019211000.html

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