また、第4世代には、デビューに至るまで大手事務所の練習生として鍛え上げられてきたスーパーグループもいる。デビュー時、BTSの初めての弟分として注目を集めたTOMORROW X TOGETHERは、そのプレッシャーを跳ね除けるかのように、フレッシュな魅力を全開にアピールしていた。5人という昨今のK-POPボーイズグループの中では比較的少人数でありながら、ダンスの完成度が高く斬新であったのだ。その後も、ミステリアスでキラキラとしたコンセプトで活動を続け、グループの個性を貫き、イメージを獲得したように思える。

　さらに、JYPエンターテインメントのITZYもK-POPガールズグループの中で支持が熱い。ITZYがテーマの一つとする“ガールクラッシュ”は、女性のエンパワメントとしてそれまでのK-POPガールズグループが伝統のように掲げてきたものである。そこに現代の若者から支持されるようなキュートな魅力が加わることで、韓国国内だけではなく、世界中からの注目を集めるようになった。

　このように、第4世代のアイドルは、先輩グループが築いてきた王道や定番のイメージに加えて、流行や個性を付随したコンセプトで活動する傾向がある。また、第4世代のアイドルは未だ学生であるメンバーも多いほど若年でありながらパフォーマンスレベルが高く、今後大人へと成長した時への伸び代も見込まれている。そのような特徴がある第4世代全体には、切磋琢磨するのはもちろん、共に世界での活躍を増やしていくことで、K-POPがグローバルに支持され続けるような土壌を形成することが期待される。今はまだフレッシュなアイドルたちであるが、これから第4世代としてK-POPを牽引する頃にはどのような音楽シーンを築き上げているのか、待ち遠しい限りだ。

■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter：＠momotoxic1006