ぜんぶ君のせいだ。ソロインタビュー第2弾:メイユイメイ
ぜんぶ君のせいだ。メイユイメイ、全身全霊で活動に挑む覚悟 「一人ひとりがぜん君。に命を捧げている」
「すべてをかけて、ぜん君。で生きようとしている」
ーーつれづれやメイさん自身も、そこから刺激を受けていたんでしょうか。
メイ:本当はもっと練習したかったんですけど、自分が上を目指したくても、つれづれの場合はメンバーが1つの方を向くのが難しくて、なかなか実践できなかったんです。1週間の中で練習時間が1日あればいいなっていうくらい、メンバーの時間が取れなかった事情もあったので。
ーーつれづれは、タイプがバラバラの4人がそのまま1つのグループになっていることに面白さがありましたよね。ぜんぶ君のせいだ。も個性的なメンバー揃いですけど、グループとして団結しようとする力がとても強い。どちらのグループも経験しているメイさんだからこそ、その違いを感じることもあったんじゃないかと思いますが、いかがですか。
メイ:めちゃめちゃありました。つれづれの時って、団結力は全然なかったんですけど、1人でも欠けたらダメだっていう想いは強くあって。でも、ぜん君。はその想いがもっと強くて、一人ひとりがグループのことをすごく考えているし、本当にぜん君。に命を捧げている感覚なんです。
今村伸秀(コドモメンタル社長):つれづれの時は、“メイユイメイじゃない自分”が他にいたでしょ?
メイ:それはありました。つれづれでは、メイユイメイの奥底に違う自分もいたと思うんですけど、今は奥底に眠っている自分も含めて、すべてが“ぜん君。のメイユイメイ”になっているんです。ネガティブでコンプレックスを抱えた自分を隠そうとしていたんですけど、それも変わろうとしている感じですね。本当にすべてをかけて、ぜん君。で生きようとしているなと思います。
ーー今までだったら否定したかった自分も、そのまま肯定できるようになってきた?
メイ:はい、そうです。つれづれの時は、ネガティブな自分とか、自分のことを嫌いと言っている自分が可愛かったのかもしれない。そうやって自分を取り繕うことに必死だったんですけど、最近はそうならなくて。考える余裕がないほど忙しくて、自然と素が出てきたっていうのもあるんですけど、ぜん君。だとそもそも感情を隠すことがないというか。ライブでもみんなすべての感情をぶつけてくれるから、メイも自分のすべてを出そうと思えるので、環境の変化ってすごいです。
ーー各グループの個性がとてもよく分かりました。そしてつれづれ時代はリーダーだったわけですけど、ぜん君。ではご自身の役割をどのように感じていますか。
メイ:おめぐ(如月愛海)がいるのでリーダーじゃなくなったわけですけど、つれづれのリーダーになる以前の、何もせずついていくだけだった自分には戻りたくないなって。ぜん君。に入ってすぐはついていくことしかできなかったんですけど、2カ月経って最近は周りが見えるようになってきたので、少しでもおめぐが楽になれるように何かしたいなと思います。誰かがやっていることに対して「これはメイがやればよかったな」と思うことがあるので、そう思う前にちゃんと行動できるようになりたいなって。あと、グループとしても今すごくいい状態なんです。何かモヤモヤがあったら、その都度ちゃんと話し合うので。今までは「自分が我慢すればいいんだ」「嫌われたくない」と思って言えなかったんですけど、それがぜん君。には通用しないし、みんなが全部を出していくので嘘がないと思います。
ーーメイさんがグループをいい状態だと思えているのは、自分自身のこともいい状態だと思えているからだと思うんですよね。今は胸を張ってぜん君。になれているという実感が強いんじゃないかと思うんです。
メイ:そうですね。ぜん君。に入ってからのライブを見に来てくれた群青さん(ゆくえしれずつれづれファンの総称)に、「つれづれの時もカッコよかったけど、今はもっと生き生きして見える!」と言われることが多くて。そう言われると、ぜん君。のメイユイメイとしてちゃんとやれているんだなって思えます。
ーー確かに群青さんの発言には説得力がありますね。
メイ:ずっと見てくれていますからね。つれづれのこともめっちゃ愛していますけど、ぜん君。のメイユイメイも良かったと言ってくれる人のためにもっと頑張りたいです。
ーーどんな人間にも喜怒哀楽の感情があると思いますけど、つれづれではシャウトなどで「怒」と「哀」のパフォーマンスを洗練しながらやってきたと思うんですよ。そこが今もメイさんの表現の強みになっているわけですけど、今は「喜」と「楽」の部分も思い切り解放できる環境にいるわけで。培われてきた強みと、これから伸びていくところ。両方を見られるのが、“ぜん君。のメイユイメイ”を見ることの楽しさだなって思います。
メイ:ありがとうございます! 本当にそうですね。それこそ自分が初めて自信を持てたのってシャウトだったんですけど、今はぜん君。の武器になるくらいのシャウトができるようになって、すごくよかったなと思います。
「こてちゃんはどの武器も持っていて最強」
ーーそして个喆さんも同時期につれづれからぜん君。へ加入したわけですが、メイさんから見た个喆さんはどういう存在なんでしょうか?
メイ:こてちゃんって、喜怒哀楽で言ったら「怒」と「哀」がないように見えるんですけど、最近はそういう部分を感じられることが何度もあったので、やっぱりこてちゃんもぜん君。に対して感情を出せるのが早かったんだと思います。しかも、つれづれの時はどんどん色っぽく妖艶になっていったんですけど、ぜん君。ではこてちゃんの可愛さにどんどん磨きがかかっているなって。今の自分たちのライブを見ていても、こてちゃんを追いかけるだけでめちゃくちゃ楽しいんですよ。やっぱり3つのグループを渡り歩いてきただけあって、カッコよさも可愛さも妖艶さも、どの武器も持っていて最強なんです。すごく尊敬しているんですけど、足りないところは、恥ずかしくなるとライブ中にすぐ後ろを向いちゃうところくらいかな......(笑)。
ーーははははは。
メイ:煽りで噛んだりすると、恥ずかしくなってすぐ1回転したり、後ろ向いちゃったりするんですよね。そこはまだ変わっていなくて、ちょっと安心するところでもあります。こてちゃんだなぁって。
ーー个喆さんがこのインタビューに登場する時、メイさんにどんなコメントをしてくれるか楽しみですね。
メイ:でも、こてちゃんって本当に人に興味がなかったんですよ、悲しいことに(笑)。だからどんなことを言うのか予想がつかないですけど、今は興味を持たなきゃっていう意識がどんどん出てきているというか、自分が背を向けていたところに向き合おうとしている気もするので。そこは楽しみです。
ーーそして、ぜんぶ君のせいだ。は47都道府県ツアー『re:voke tour for 47』東京公演も終了して、残すは沖縄のみという感じですけど、ツアーの手応えはいかがですか。
メイ:途中加入だったので、このツアーは3分の1くらいしか参加できていないんですけど、ファイナルを迎えて終わりじゃなくて、「この7人でこれからやっていくぞ」という始まりのファイナルにしていきたいですね。5月から始まる次のツアー『Sicutie&Stupid Tour 2021』でも、同じ7人で行くことを患いさんにちゃんと楽しみにしてもらえるように、沖縄公演で嘘のない楽曲を届けていきたいです。
ーーメイさん個人として、ファイナルでやり切りたいこともあるんでしょうか。
メイ:めちゃくちゃはっちゃけて欲しいですね、自分が(笑)。沖縄なので超アツいライブをしたいです!
ーーいいですね。コロナ禍での47都道府県ツアーということで、体力的にもいろいろ大変だと思いますが、これからのぜん君。に期待しています。
メイ:ありがとうございます。今まではとにかく寝たい人間だったんですけど、ダラけたいとか休みたいとか、そんなに思わなくなってきました。
ーーすごい......!
メイ:まさに〈異常こそ正常〉(「Greedy Survive」)ですね(笑)。最強のパフォーマーになれるように頑張ります。
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