ぜんぶ君のせいだ。メイユイメイ、全身全霊で活動に挑む覚悟 「一人ひとりがぜん君。に命を捧げている」

ぜんぶ君のせいだ。メイユイメイ、全身全霊で活動に挑む覚悟 「一人ひとりがぜん君。に命を捧げている」

 ぜんぶ君のせいだ。が7人の新体制となり、本格的な再スタートを切った。2020年夏にメンバー脱退や活動休止という大きな節目を経て、一時的にグループは如月愛海と征之丞十五時の2人だけに。そこへ甘福氐喑、もとちか襲、雫ふふの3人が加入し、同年11月には新5人体制でのお披露目ライブを行った。さらに2021年になると、新たにメイユイメイ、个喆の2人が加入し、現7人体制でのぜんぶ君のせいだ。が誕生した。

 編成は大きく様変わりしたわけだが、ぜんぶ君のせいだ。というグループの本質は驚くほど変わっていない。孤独で居場所のなかったメンバー同士で互いに支え合い、患い(ファンの総称)一人ひとりと目を合わせながら全身全霊で前へ進んでいく、その姿勢はますます揺るぎないものになっているのだ。現体制に懸ける意気込みはシングル『堕堕』リリース時のインタビューで語られた通りだが(参照:ぜんぶ君のせいだ。に聞く、新曲「堕堕」で爆発した7人の個性 「孤独になっても頑張れる場所が見つかるよって伝えたい」)、各メンバーの個性的なキャラクターやグループでの役割をさらに深く探るべく、リアルサウンドでは7人へのソロインタビューを行っていく。

 第2回目は、メイユイメイが登場。ゆくえしれずつれづれに約3年ほど所属し、リーダーも務めていた彼女だが、今年1月にグループが解散。同じくつれづれに所属していた个喆とともにぜん君。へ加入した。全く特性が異なるグループへの移籍ながら、持ち前の向上心と固い意志で、すぐに新体制ぜん君。に必要不可欠なエンジンとなったメイユイメイ。何より彼女が素晴らしいのは、つれづれの中で培ってきた激情的なパフォーマンスを武器にしつつも、ぜん君。という“全感情投入型”のグループの中で、新しい可能性を花開かせているということだ。「心の奥底までメイユイメイになってきている」という今、抱えてきた葛藤や、2つのグループを経験した上で素直に感じていることなど、ここに至るまでの軌跡を振り返りながら、未来への想いも語ってもらった。(編集部)

「自分も愛されたい、必要とされたい」

ーーメンバーソロインタビュー第2弾ということで、メイユイメイさんにご登場いただきます。ぜん君。に加入されて2カ月ほど経ちましたが、今はどんなお気持ちですか。

メイユイメイ(以下、メイ):メイは人に慣れるまで結構時間がかかるんですけど、ぜん君。に馴染むのはあり得ないくらい早いなと思いました。初めはダンスと歌割りでいっぱいいっぱいで、ついていくのが必死だったんですけど、最近はパフォーマンスもすごく楽しめるようになって、ライブ中みんなのこともよく見えてきたので、ちょっと余裕ができたのかなと思います。

ーーライブの回数を重ねたことも大きいと思うんですけど、何か楽しめるようになったきっかけがあったんでしょうか。

メイ:毎日のように朝から夜までメンバーと一緒にいるし、何かモヤモヤしている部分があったら随時話し合いをしていくので、モヤっとしたままライブすることがないんですよね。ライブ中は絶対にみんな目を合わせるようにしていますし。

ぜんぶ君のせいだ。”WORLD END CRISIS” Official MusicVideo

ーー今のお話を聞いても、ゆくえしれずつれづれの頃とは違う特性のグループですよね。

メイ:はい、正反対なくらい違います。つれづれあってこそ今の自分があるんですけど、活動スピードとかパフォーマンスは全然違いますね。

ーーやっぱり自分はつれづれだったんだなと感じることもありますか。

メイ:いまだにカッコいい曲の時は生き生きしている自分がいるので、そういう時は感じますね。あと、まだ可愛い自分を見せることの恥じらいを若干捨て切れていないというか(笑)。

ーーそれはつれづれだったからというより、もともとの性格として?

メイ:そうですね。そもそも人前で「わーい!」とか、感情を表に出すのが得意じゃなくて、自分の殻にこもることが多かったんです。可愛いポーズとかも「私がやっていいのかな……」とかよく考えたりします。自分に対するコンプレックスがたくさんあったので。

ーーそうした感情は何に起因しているんでしょう?

メイ:基本的に劣等感をめちゃくちゃ持っていて。そもそも、つれづれのオーディションを受けようと思ったのも、自分の容姿に自信があったからアイドルになりたいと思ったわけじゃなくて、自分に自信がなくても愛されていくのがアイドルだと思っていたからなんです。自分もそうやって愛されたい、必要とされたいと思ったから、オーディションを受けました。

ーー歌とダンスに関してはどうだったんですか。

メイ:小さい頃から歌うことが大好きで、学生の時も軽音部に入ってギターボーカルをしていたんです。ダンスは一切やっていなかったんですけど、すこぶる運動音痴じゃなかったので、なんとかなるでしょっていう変な自信がありました(笑)。

ーー(笑)。そこでゆくえしれずつれづれのオーディションを選んだのは、「必要とされたい」と思った自分と、何らかのシンパシーを感じたからなんですか。

メイ:自分がオーディションを受けたとき、当時のメンバー全員がその場にいたんです。MVを見ていたらすごくカッコいいイメージだったんですけど、実際に見たら、一人ひとりがめっちゃ暗いなと思って(笑)。そこで自分に通じるものを強く感じたし、こういう人達でもステージでカッコいいことができるんだと思ったら、やっぱり私も入りたいなって、オーディションを受けながら思っていったんですよね。

ーーじゃあ受けたきっかけ自体は勢いに近かったと。

メイ:はい。お母さんがぜん君。とつれづれの衣装をよく見ていて、「衣装が可愛いからここがいいんじゃない?」って見せてくれたのが、つれづれのオーディションを受けたきっかけです(笑)。それまではアイドルの音楽とかもそんなに知らなかったんですけど、昔から思い立ったらすぐ行動するタイプだったので、オーディションを知ったらすぐ夜中にメールを送りました。しかも2~3回くらい送ったと思います(笑)。

「コドモメンタルは家族みたいな場所」

ーーやると決めたら貫く意志があったんですね。だからこそ、周囲とぶつかってしまうような経験も少なくなかったんでしょうか。

メイ:たくさんありました。学生の時はちょっとやんちゃしていたので、自分の気が済まないと喧嘩してぶつかることも多かったですし、つれづれに入る直前も、学校の卒業まであとちょっとだったのに「もういいや」と思って辞めて、親と揉めたりとか。自分が決めたら、こうしなきゃ嫌だというのは多かったです。

ーーそうやってずっと所在なく生きてきた中で、つれづれやぜん君。はようやく見つけられた居場所のような感じだったんでしょうか。

メイ:そうですね。それはコドモメンタルに対して思ってます。名前の通りみんな子供心を忘れていなくて、メイと同じように、一度決めたらやり通したくなる性格の人たちしかいないんです。たくさん愛に溢れているので、自分が所属している事務所やレーベルっていうふうには捉えていなくて、家族みたいな場所ですね。自分がつれづれのリーダーになってからは、グループへの愛もより強くなっていったんですけど。

ーーなるほど。つれづれのリーダーになったことで、グループ内でのメイさんの行動もどんどん変わっていったんでしょうか。

メイ:すごく変わりました。リーダーになる前は、自分が末っ子みたいな立ち位置だったので甘えていましたし、グループ全体のことも全然考えていなくて、ただついていってライブしているだけだったんです。でも、リーダーになってから新しいメンバーも入ってきたので、自分がしっかりしなきゃいけないという意識が芽生えて。今までリーダーを避けてきたタイプだったので、自分の中にそういう責任感があることに驚いたんですけど。

ゆくえしれずつれづれ “Wish/” Official MusicVideo
ゆくえしれずつれづれ”Still Roaring”Official MusicVideo

ーーリーダーとして過ごした日々で、特に印象的だったのはどんなことですか。

メイ:人を注意することがとにかく苦手だったんですけど、それは自分が嫌われたくないと思っていたからで。リーダーになってからは、自分が言わないと誰も言わないじゃないですか。だから、グループのために自分は嫌われてもいいから言おうとか、いい意味で自分を捨てられたのは良かったことで、成長できたかなと思います。

ーー素晴らしいです。今のぜん君。でいうと、十五時さんが当時のメイさんの立場と近いかもしれないですよね。加入して2年も経たないうちに、たくさんの新メンバーを迎えて先輩になっていくあたりとか、以前のご自身を重ねたりもしましたか。

メイ:重ねましたね。十五時を見ていると、ダンスの振りとかを率先して「こうだよ」って教えてくれたり、新しく入った3人(甘福氐喑、もとちか襲、雫ふふ)に対しても、自分が何かしなきゃって動いているので、あの時のメイと同じなのかなって。

ーーそんな十五時さんに何かアドバイスはありますか?

メイ:えー、アドバイス……! 十五時はあまりキャパが広くないので(笑)、無理のない程度に教えて、ちょっと手を差し伸べている今の感じが十五時らしくていいなと思います。そのままの十五時でいてください!

ーーありがとうございます。ちなみに、つれづれだった当時、メイさんはぜん君。をどんなふうに見ていたんですか。

メイ:個人的には、よつさん(一十三 四)がすごく好きだったので、ぜん君。のステージを見に行く時は、よつさんのパフォーマンスを楽しみにしていましたね。グループとしても、コドモメンタルを背負っている、手の届かないような上を行っている先輩たちだなと思っていました。盛り上げ方も上手いし、立っている舞台の規模感もつれづれとは全然違う上にソールドアウトが続出していたので、やっぱりぜん君。はすごいんだなって。

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