キッズYouTuber人気も後押しに? ののちゃん、ロイロイロ……音楽の才能秀でた子どもたちに集まる注目
ロイロイロはギター&ボーカルの兄・三宅音太朗とベース&コーラスの妹・三宅音寧、ローランド・ミュージック・スクールが主催する「Roland V-drums Jrコンテスト」最優秀賞を受賞した村井道奏で構成されたキッズバンド。その始まりは2019年12月のこと。ギタリストの父に憧れて音楽に興味を持った音太朗くんが北九州のご当地ヒーロー「キタキュウマン」のテーマソングをギターで一人演奏したストリートライブの動画が拡散され、それを観た道奏くんから誘われて二人はバンドを結成した。
翌年には音寧ちゃんもメンバーに加わり、ロイロイロは活動を開始。コロナの影響でライブ活動ができない中、YouTubeチャンネルを開設し、MVという形でリモート撮影した演奏動画を積極的にアップしている。その中でも話題になったのが、X JAPANの名曲「紅」や「Rusty Nail」をリモートセッションした動画だ。難易度の高いこの曲を平均年齢6歳の子供たちが大人顔負けの技術力で演奏し、なおかつロックな動きと表情で熱いパフォーマンスに仕上げている。前述した『スッキリ』への出演も相まって動画は反響を呼び、「紅」は58万回、「Rusty Nail」は23万回という再生数を誇った。
3月28日時点の国内YouTubeチャンネル登録者数第1位と2位は「キッズライン♡Kids Line」と「せんももあいしーCh Sen, Momo, Ai & Shii」。いずれも登場するのは子どもたちで彼らの成長を追ったチャンネルの人気はいまだ根強い。ののちゃんやロイロイロが今歌い奏でる音楽の魅力はもちろん、彼らが成長していく姿を見守っていく楽しさもあるだろう。また自分の子どもに同い年くらいの子どもたちが一生懸命に何かに取り組んでいる姿を見せることで、子どもの興味の幅を広げる機会にもなりそうだ。リアルなイベントでの活動はまだまだ制限されているが、YouTubeを中心に特技を発信する子どもたちの活躍はこれからも広まっていくだろう。
■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。