アンジュルム 上國料萌衣、バラエティからCMまでマルチな活躍でファン急増 “あざとかわいい”だけじゃない魅力に迫る

 そしてなんと言っても彼女の最大の魅力は、ファンやハロプロメンバーも虜にする“クリスタルボイス”だ。のびやかで、心地よく胸に響き、きらめきを纏っているような唯一無二の歌声。その存在感で楽曲では歌い出しや大サビのソロパートを担い、特にセリフパートの求心力は随一。新曲「SHAKA SHAKA TO LOVE」の〈「自分を好きになっていいんだよ!」〉は、彼女のこれまでが垣間見えるようで余計に胸を打つ。

アンジュルム「SHAKA SHAKA TO LOVE」

 また、彼女の歌声はカッコよさも、可愛さも、あらゆる表情を見せられる。前身のスマイレージが持つ“keep your smile”の成分を持つ上國料の存在は大きく、身長150センチ以下のメンバーで構成されたユニット・ミニーズ。?などでみせる可愛い楽曲が合う。また、「忘れてあげる」などバラード曲との相性も素晴らしい。

アンジュルム『忘れてあげる』(ANGERME[I’ll Forget Everything For You])(Promotion Edit)

 上國料は、『アンジュルムック』にて「アンジュルムは夢を見られる場所。アンジュルムをもっとみてほしい」と語っていた。多くの先輩が卒業し、気がつけば加入歴は上から数えて3番目。新メンバー3人が加入し、「アンジュルム第2章」とよばれる現在、彼女はアンジュルムを引っ張っていく一人として意図して積極的に露出しているように思う。自分の力を試すように、そして、アンジュルムをもっと大きなステージへ連れていくために。熊本から上京し、寂しかった時間もアイドルへの夢に昇華し、メンバーとともに歩みを進めてきた。その可愛さに甘んじることなく、勇気を持って自分を変えてきたかみこだからこそ、大きな変化を予感させる。これからの活躍も目が離せない。

■羽佐田瑶子
ライター。映画会社、訪日外国人向け媒体などを経て、現在はフリーのライター、編集。関心事はガールズカルチャー全般。主な執筆媒体はQuick Japan、She is、テレビブロス、CINRA.NETなど。Twitter

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