Snow ManとIMPACTors、『滝沢歌舞伎』通じてパフォーマンスに変化 受け継がれる全力で熱量を届ける“滝沢イズム”

滝沢の意志を継ぐSnow Manとそれを支えるIMPACTorsに注目

 Snow Manとしての参加は2012年からで、9人体制となった2019年『滝沢歌舞伎ZERO』からはメインキャストとして滝沢の意志を継ぐ形で座を率いている。『滝沢歌舞伎ZERO』のメイキング映像でも、宮舘涼太は「心を鍛えられた。本気で向き合うことを学んだ」と告白している。岩本照は今回の映画化にあたり「腹筋太鼓に参加するJr.にはギガマックスでやってもらっていい? とお願いした。本気で取り組むからこそ、“元気が出ました”、“励まされた”と言ってもらえる。それが滝沢君に教わった『滝沢歌舞伎』」(『anan』10月28日号)と告白。同じく佐久間大介も「観ている人はもちろん、自分たちもスタッフさんも全員が楽しめる作品。それが“滝沢イズム”」だと語っている。長年滝沢を支えていた彼らの根底に息づく“常に全力で熱量を届ける”姿勢は『滝沢歌舞伎ZERO 2020』を通じて参加するジャニーズJr.たちに脈々と受け継がれていくのではないだろうか。

 そして昨年に続き『滝沢歌舞伎ZERO 2020』に出演するのが佐藤新、椿泰我、基俊介、影山拓也、横原悠毅、松井奏、鈴木大河。7人はこれまで単独でライブ公演なども行っているほどの人気ぶりで、ファンの間では“クリエC”などと通称で呼ばれていたが、10月16日の『ミュージックステーション2時間SP』(テレビ朝日系)内のジャニーズJr.のパフォーマンス披露のタイミングで予告なくユニット名IMPACTorsがクレジットされるとネットは騒然。SNSはファンの歓喜のコメントで溢れた。

 ユニット名には“世界にインパクトを与える”、“衝撃と伝説を残す”という意味が込められており、“IMPACT”の文字は黒、“ors”はピンクとなっているのは「黒の中にピンクがあるように違う側面も出していく」という意味も込められているのだそう。『滝沢歌舞伎ZERO』では牛若丸という大役を演じきった佐藤をはじめ、グループのまとめ役的存在で歌唱力に定評のある影山、自ら画数が多いことをアピールし注目を集めたビジュアル担当で、ダンススキルも高い横原、櫻井翔とのドラマ共演や堂本光一の舞台『Endless SHOCK-Eternal-』への出演経験もある高身長の松井、運動神経抜群で『炎の体育会TV』(TBS系)の「上田ジャニーズ陸上部」メンバーの椿、同じく水泳が得意で同番組で活躍している基、Snow Man・渡辺翔太に憧れジャニーズ入りを果たしA.B.C-Z主演映画『オレたち応援屋!!』に出演した鈴木、と7人それぞれの個性や特技で輝きを放っている。ファンの間でJr.戦国時代とも囁かれている才能がひしめく現在のジャニーズJr.たち。どのユニットが次のチャンスを掴むのか皆の気になるところだ。ここにIMPACTorsが加わったことで、さらにデビューへの道のりは熾烈を極めることになったのかもしれない。

 長年、先輩である滝沢を支え続けてきたSnow Man。座長となった彼らのもとで、今後出演するジャニーズJr.もどのような成長を遂げていくのか期待を込めて見守りたい。『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』でもSnow Manはもちろんのこと、IMPACTorsの活躍にも注目しながら映画館で存分に楽しんでほしい。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

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