SixTONESは、またも新たな領域へーー3rdシングル『NEW ERA』での歌唱力や表現力を徹底解説

 「NEW ERA」をめいっぱい味わったあとには、不思議と「JAPONICA STYLE」へと立ち戻ってしまう。弦楽器のように伸びやかな京本の歌声が冒頭からリスナーの心を掴み、ジェシーの変幻自在な歌声が響く。“和”の美しさを取り入れたサウンドは実に新しく、確かなパフォーマンスに目を奪われる。

 ジャニー喜多川が愛し、SixTONESが世界への扉を叩いたあの「JAPONICA STYLE」。

 「NEW ERA」について松村が「今までやってきた楽曲を1曲にぎゅっとまとめたかんじ」と語っていた。おそらくシングル曲のことを指しているのだと察するが、「JAPONICA STYLE」まで振り返ってみたときに、その意味が分かるような気がした。

 当時、あの作品を目の当たりにし、SixTONESはすでに完成されたものと思っていた。あれから2年。いま改めて見ると、年少であるジェシーと森本の表情には、幼ささえ感じる。

 まだまだ成長を遂げている。「NEW ERA」でさえ、数年後に振り返れば幼さを感じるのだろうか。想像もつかないが、彼らならその領域まで到達してしまう気がしてならない。手が届くうちに彼らを見つけた人はラッキーだ。

 「NEW ERA」は、多くの人がSixTONESに辿り着くきっかけになると思う。この合図を聞き逃していてはもったいない。そして一度SixTONESを見つけたら、絶対に目を離さないことだ。

 もちろんファンの多くはすでにシングルを購入済みだと思うが、公式YouTubeではMVの一部を公開しているほか、メンバーがMVを初鑑賞する様子を収めた動画もアップされている。

MVを再生するなり、

「超いいじゃん!」「誰?」
「俺!」「俺だよ」
「わぁーい!」「かっこいい!」「yeah!!」「寄らないなぁ松村!」
いつ見ても賑やかなグループだ。

 あれほど圧倒的なパフォーマンスを披露しておきながら、ステージを離れれば、親しみやすく朗らかな青年たち。この愛すべきギャップもまた、SixTONESの魅力である。

■新 亜希子
アラサー&未経験でライターに転身した元医療従事者。音楽・映画メディアを中心に、インタビュー記事・コラムを執筆。
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