新しい地図の3人は人生をかけた演技を続けていくーー『ななにー』で証明された、ゲストを楽しませる人間的魅力

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が毎月7.2時間の生放送を繰り広げる『ななにー』こと『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)#31が10月4日にオンエアされた。今回の見どころは、たくさんのゲストが遊びに来てくれたこと。春から夏にかけて新型コロナウイルスの影響により、3人もリモートで出演したり、ゲストと直接対面するトークやライブが難しかったりと、様々な制限を受けてきた。しかし、徐々にではあるが新しい生活様式を取り入れつつ、会いたい人に会えるようになってきた様子が伝わってきた。

遠慮のいらない関係性を再確認した、ピーコとのホンネトーク

 ピーコといえば、草なぎ、香取と『笑っていいとも!』で長らく共演し、稲垣とも『SMAP×SMAP』(共にフジテレビ系)などで番組を共にしてきた仲。再会するのは9年ぶりというが、ピーコの歯に衣着せぬ口調は健在で、3人と対面するやいなや「なんで待たされないといけないの?」と噛み付いてみせる。

 この日、ピーコが登場する前に、香取の配信ドラマ『誰かが、見ている』、草なぎの映画『ミッドナイトスワン』で共演した山本千尋、服部樹咲がサプライズで出演。3人が山本や服部を迎えるたび「あれ、ピーコさん?」「なんか変わりました?」と、ピーコをネタにしていたのを見ていたからだろう。

 ピーコも負けじと香取に「ちょっと丸くなったというか、壁のようになった」とグイグイ攻め込む。また。トランスジェンダーの主人公という難役に挑んだ草なぎに対しても「ちょっと写真見させてもらったけど、そんなにいやらしくなかったね」と率直な言葉で感想を伝えていく。また香取、草なぎに比べて接点が少なかった稲垣が2人に比べて「目を合わせてくれない」と言うと「何言ってんの、ひがむのやめなさいよ」と一蹴するやりとりも笑いを誘った。

 その距離感は、なんだか里帰りをしたときの親子の会話を聞いているようだった。「どうすんのよ、結婚」など、現代社会ではかなりギリギリな質問が飛び出すのも3人とピーコの仲だからこそ。「SNSなんて絶対しない」と言うピーコをInstagramのストーリーに載せようとおもしろ映像で遊ぶ香取。「ダリアは派手でバカっぽいけど、3本入れちゃいな!」と、言われるがままブーケを作ってあげる稲垣。そして独自の画力で似顔絵を描く草なぎ。

 「イジられるために呼ばれたんだわ」とプリプリしながらも、なんだかんだ嬉しそうなピーコ。その姿を見ていると、やはりこうして直接会うことの幸せを再確認せずにはいられない。なかなか帰省が叶わない人もいるこのご時世ではあるが、これからの新しい生活様式を踏まえて、会える人には会っておかなければと思わせられた。

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