NiziU MAYUKA、“カメレオン”のように変幻自在でカラフルな魅力 ミッションを経るごとに変化し続けた姿
また『Nizi Project』においてMAYUKAがもたらしたサプライズはこれだけにとどまらない。最も大きな印象を残したステージとしてメンバーから満場一致で名が挙がり、また本人も「このミッションで“自分の何か”が変わった」と語った韓国合宿・チームバトル「Heartbeat」(2PM)における彼女のパフォーマンスは、多くの視聴者の心を捉えるものであった。タイトルどおり、脈打つ心臓の音を表現した本楽曲はパワフルな生命感とともに、別れた恋人に向けられた切なる思いが込められた情感溢れるナンバーとなっているが、レッスン中J.Y. Parkから投げかけられた「自分の殻を破って」という教えと、チームメイトのMAKOからもらったアドバイス、そして何より「毎日の練習が自信に変わった」という彼女自身がもたらした変化は、地域予選で“情熱・感情表現の欠如”を指摘されていたとは思えないほど真に迫った表現に繋がった。
ファイナルステージの「Make you happy」ではラップパートを堂々と務め上げ、グループで唯一地域予選での保留合格からデビューメンバー入りを果たしたMAYUKA。「アイドルから夢をもらっていた」立場から「(私のように)歌とか習ったことがない人でも、こういうステージに立てるんだよという夢を与えていきたい」と語る側へと変貌を遂げた“NiziUのカメレオン”は、これからどんな色で輝きを見せてくれるのだろうか。
■菅原 史稀
編集者、ライター。1990年生まれ。webメディア等で執筆。映画、ポップカルチャーを文化人類学的観点から考察する。Twitter
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