『虹プロ』や『PRODUCE 101』に続くオーディションに? 清水翔太が審査委員長務める『ONE in a Billion』への期待

 ソニーミュージックが昨年発足した新たなオーディション『ONE in a Billion(ワン・イン・ア・ビリオン)』が、NEXTシーズンとして新時代のエンターテインメントグループ・オーディションを実施する。昨年9月からスタートした1stシーズンでは男性ボーカルに限定するという、他に例を見ないスタイルのオーディションを行ったことは記憶に新しい。あれから約半年を経て再始動する『ONE in a Billion』が、より自由度の高い「新時代のエンターテインメントグループ」創生を目指し、国籍(ただし日本在住に限る)、性別を限定しない、Z世代(今回は中学生以上の12歳から22歳まで)を対象にしたオーディションを開始する。

ONE in a Billion新シーズン開幕!「この出会いは必然だ。」

 昨年から今年にかけ、同じくソニーミュージックがJYPと共催した『Nizi Project』から生まれたNiziU、JO1やOWVを生み出した『PRODUCE 101 JAPAN』など、オーディション番組からいくつものスターグループが誕生している。昭和の時代には『スター誕生!』(日本テレビ系)、平成に入ってから『ASAYAN』(テレビ東京系)といったオーディション番組は存在しているし、今や日本のトップアイドルとして君臨する乃木坂46をはじめとする坂道グループもオーディションによって選ばれたメンバーで構成されている。時期によっての流行り廃りこそあるものの、日本人はこういったオーディションから生まれたスターに対して、憧れと愛着を抱きやすい傾向にあるのではないだろうか。

 しかし、『Nizi Project』や『PRODUCE 101 JAPAN』は先の昭和/平成のオーディションとは異なり、識者やプロのミュージシャンが審査に関わるだけではなく、SNSが発達した現代だからこそ、視聴者からのエンゲージメントが影響力を持つケースも多い。それにより、応援する側の熱や思いもより強いものになり、デビューが決まったあとも合格者への憧れや愛着はさらに高まっていく。要するに、一般層にとって身近に感じられる存在であると同時にとてつもない才能を秘めた「スターの卵」を見つけ出すこのスタイルによって、誰もがプロデューサーになることができるわけだ。その結果が、NiziUやJO1のいきなりの大ブレイクにつながった要因のひとつだろう。『ワンビリ』でも前シーズンは審査模様に密着するリアリティーショーを展開していたが、おそらく今回も参加者と応援する側が相互作用していくような、高い共感性を孕んだオーディションになることが期待できる。

コロナ下でオーディションを行う意義とは?

 そういったオーディションに対する人気が過熱する状況の中、『ONE in a Billion』運営スタッフは日本国内におけるダンス&ヴォーカルグループの需要や注目度はかなり高いと判断しており、「ダンスや歌、ラップのレベルも非常に高くなっていて、ユーザーもハイクオリティーなグループを求めていると感じています」と語る。そんな中で、運営スタッフが考える「新時代のエンターテインメントグループ」とは、どのようなものをイメージしているのだろうか。

「『ONE in a Billion』のキービジュアルのデザインのテーマは“多様性”です。性別や国籍の壁を取り払った、ダンスや歌、ラップだけじゃない、メンバーの個性が全面に出たグループを目指せればと思います。スキルはもちろんのこと、それだけじゃない、個性という部分に注目してほしいです」

 このタイミングに開催される『ONE in a Billion』の必然性についても考えてみたい。『Nizi Project』が後半に向けてその注目度/人気を加速させた要因に、現在のコロナ禍も少なからず影響を与えていると筆者は考える。自粛期間など在宅を余儀なくされたことで、テレビやネットを通じてさまざまなコンテンツを視聴する人はコロナ禍前より確実に増えており、若年層に人気の『Nizi Project』が佳境を迎えるタイミングと重なることで、さらに幅広い層の目に触れる機会を得る。先に書いたとおり、古くからオーディション番組に親しんできた30〜40代、あるいはそれ以上の層にとって、単にそれまで知らなかっただけで、いざ触れてしまえばハマらずにはいられない。そんな魅力を持っていたはずだ。視聴者側からの観点でいえば、ここからスタートする『ONE in a Billion』NEXTシーズンもその恩恵を受ける可能性が高い。

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