NiziU MAYA、様々な色の涙とともに広げた表現の域 感受性豊かな人となりにメンバーからの信頼も

 『Nizi Project』から誕生したグローバルガールズグループ・NiziUのメンバー9人によるデビューまでの軌跡を、彼女たち自身のインタビューを基に明らかにしていく特別番組『NiziU 9 Nizi Stories』がHuluにて配信中。今回は、同番組第3回でスポットが当てられたNiziUメンバー・MAYAの魅力を紐解く。

MAYA

「MAYAさんはいつも目で“私はあなたの話をしっかり聞いていますよ”という心を伝えてくれます」

 プロデューサーのJ.Y. Parkからそう評されていたように『NiziU 9 Nizi Stories』内でインタビューに応えるMAYAのまなざしと表情には、その優しくあたたかい人柄が表れているように感じた。オーディション中には他の練習生やトレーナー陣に柔らかい笑顔で接し、また明るい性格で周囲を笑わせていた彼女。だがその一方、様々な局面で涙を流す姿も印象に残っている。そしてその涙一つ一つには、プロジェクトを経る中で描いてきた彼女だけの軌跡が表れていたのではないかと思う。

 MAYAが最初に涙を見せたのは地域予選の際、オーディション参加を決意した理由を問われた時だった。中学卒業と同時に上京し入所していた事務所の練習生を辞め、本オーディションを「最後のチャンス」と決めて受けたという彼女は、いつも一番に応援していたという最愛の祖父を亡くしたばかりであることを明かしていた。

 祖父への思いを胸に込め臨んだ地域予選において「24 hours」(Sunmi)を披露したMAYAは、J.Y. Parkからのこんな言葉によって、自身が持つ特別な魅力に気づくこととなる。

 「演技力が素晴らしいです」「踊る時の表情もジェスチャーも目つきも、本当に魅力的」「(パフォーマンスを見ていて)完全に没頭できる」――この評価を受け「自分の長所がはっきりした」というMAYAは、東京合宿のスター性評価において披露した『みにくいアヒルの子』の紙芝居朗読で、まさに「皆さんがどうして特別なのかを見せてください」というJ.Y. Parkの期待へ応え大きな存在感を示した。

 だが一方で、東京合宿のSHOWCASEで臨んだ「Bad Girl Good Girl」(miss A)のグループパフォーマンスでは、短い練習期間への焦りと歌い出しを担う不安により、事前のダンス評価の時点から指摘されていた動きの小ささという壁にぶつかり、悔し涙を流す局面もあった。

[Nizi Project] Part 1 #10-1

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