フィロソフィーのダンスは踊ることを止めない デビューの地=新代田FEVERを涙と笑顔で包んだ5周年配信ライブ

 2015年8月6日。真夏の陽射しを浴びてたどりついた新代田FEVERで、フィロソフィーのダンスのデビューステージを見守ったものだ。

 あれから5年。2020年8月6日に同じ新代田FEVERから配信された『5 Years Anniversary Party』でのフィロソフィーのダンスは、歌って踊ることにまだ慣れていなかった、お披露目での彼女たちとは別人のようだった。

 『5 Years Anniversary Party』は、フィロソフィーのダンスにとって初めての配信ワンマンライブ。2019年12月17日に新木場STUDIO COASTで開催されたツアーファイナル公演でメジャーデビューを発表したものの、新型コロナウイルスの感染拡大のため、2020年2月からは特典会を中止し、その後はライブもできない状況になった。個人的にも、彼女たちのステージを約半年見ていない。こんな経験はかつてなかった。メンバーもまた、忸怩たる思いを抱えて過ごした約半年だったに違いない。

 『5 Years Anniversary Party』は「ダンス・ファウンダー」で幕を開けた。奥津マリリが「やっと踊れるぞー!」と笑顔で叫ぶ。続く「アイドル・フィロソフィー」では、十束おとはの音域の広さ、佐藤まりあのピッチの正確さ、奥津マリリのニュアンスの豊かさ、日向ハルの圧倒的な声量に、「そうだ、これがフィロソフィーのダンスだ」とひとり噛みしめた。

 「ラブ・バリエーション」とMCを挟んでから、「プラトニック・パーティー」へ。前述のデビューステージである2015年8月6日の『グレートハンティングナイト vol.74』で歌われた楽曲だ。あの日はイベントのオープニングアクト扱いで、この1曲だけを歌った記憶がある。5年後の「プラトニック・パーティー」は、より力強く、よりしなやかになっていた。

 「夏のクオリア」に続いて歌われた「すききらいアンチノミー」も初期の楽曲だ。日向ハルのボーカルのタイム感が冴えわたっていた。「シスター」では、冒頭の奥津マリリと佐藤まりあの澄んだ歌声にいつも吸いこまれてしまう。1番のBメロでの、十束おとはと佐藤まりあの囁くかのような歌声にも魅了される。そもそも「シスター」のボーカルには、一切の無駄がない。ふと「これが5年後の世界だ」と感じた。

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