THE RAMPAGE 与那嶺瑠唯と神谷健太、新たな道を切り開く二人の強い絆 パフォーマーとしての強みはグルーヴにあり

神谷健太

 また、沖縄はオールドスクールのダンスがすごく盛んなところだそうで、そこで育つうちに自然と身についたグルーヴ感が2人のパフォーマーとしての強み。ポッピンやロックダンスを得意とする与那嶺、R&Bからロックダンスまで「器用でいろんなダンスを吸収して踊れるタイプ」(LIKIYA)(引用:『OUT of MUSIC vol.52』)と言われている神谷……とダンスジャンルは微妙に異なるものの、その根底には「グルーヴ」という共通点がある。それは楽曲の振付をする上でも活かされており、個人の配信コンテンツ「Monday Night Fever」、通称“MNF”(現在はEXILE TRIBE mobile内でコーナーを展開中)を持つ与那嶺は、2ndアルバム『THE RIOT』のリード曲「Move the World」や、「BREAKING THE ICE」(6thシングル『HARD HIT』カップリング)、「SUMMER DAYS」(8thシングル『WELCOME 2 PARADISE』カップリング)といったタイアップ曲の振付を担当。「BREAKING THE ICE」が『ICE BOX×THE RAMPAGE from EXILE TRIBEコラボキャンペーン』ソングに起用された際には、SNS上でダンスコンテストが実施され、たくさんの人が与那嶺が考えた振付によるダンス動画を投稿した。一方、どんな振付も自己流にアレンジしてしまう特技を持ち、以前からメンバーに「作る振付の個性が強すぎる」と言われていた神谷は、「WAKE ME UP」(10thシングル『FULLMETAL TRIGGER』カップリング)の振付を担当。強すぎる個性は相変わらずのようで、ラジオ番組『RMPG DOPE STATION』(block.fm)でこの曲が放送された際にも、ダンス歴の長いメンバーが多数所属するTHE RAMPAGEにおいても珍しく苦戦した問題作として紹介されていたが、彼の奇想天外な発想は、あらゆる面でTHE RAMPAGEに新しい風を吹かせていると言えるだろう。

 前述したように、付き合いが長いからこそ、メンバーから与那嶺の話題を振られるとつい照れてしまう神谷と、神谷への愛情が溢れ出している与那嶺というバランスで成り立っている“ハイサイコンビ”。2人のコンビエピソードはたくさんあり、最近では、5月に誕生日を迎えた神谷に与那嶺が靴(手書きのメッセージ付き)をプレゼントし、神谷がそれを開封する様子をInstagramに投稿。その時は「#誕生日はあまり好きじゃない #恥ずかしいから #みんなに感謝する日」というハッシュタグを添えていたが、7月に入ってから上げたストーリーでも「ヨナミネくんにもらった誕生日プレゼント 最近ずっと履かせて頂いています」と改めて感謝を述べるというやりとりが話題に。与那嶺も、誕生日当日に行われた「STALI HOMIES vol.2 全国の皆さんと乾杯~カミケンの誕生会~」を観ながら、定期的に「健太、、おめでとう」というコメントを送り、仲良しっぷりをアピールしていた。照れ隠しのために「ビジネスハイサイです」(引用:TVfan)と発言することもあり、メンバー愛が強いリーダーの陣からも「2人のぎこちないやり取りが好き」と言われている“ハイサイコンビ”だが、なんだかんだ仲の良い2人である。

 「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」において運命的に隣同士で踊った日から、約6年。EXPG STUDIO OKINAWA初のEXILE TRIBEメンバーである彼らは今、「僕は沖縄を盛り上げたいなという気持ちが強いので、よりLDHの発信するエンタテインメントを沖縄出身者からも広げていければいいなって思います」(神谷)、「自分とか健太とか、今活動されている沖縄出身のメンバーで、(沖縄を)より近い存在にしていきたい」(与那嶺)(引用:TVfan)と語る。その言葉通り、地元・沖縄でアーティストになる夢を抱いている後輩達のためにも、THE RAMPAGEのためにも新たな道を切り開こうと奮闘する“ハイサイコンビ”から、今後も目が離せない。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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