新しい地図の個性が『ななにー』で爆発 ゲスト達との交流であぶり出された「長く愛される魅力」

新しい地図『ななにー』で3人の個性が爆発

信頼している人にこそSっ気が出る香取慎吾

 香取のもとに訪れた「お久しぶり」さんは、2009年放送のドラマ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(フジテレビ系)で共演し、役柄のまま香取を「先輩」と呼ぶ速水もこみち。『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)など、香取がMCを務めたバラエティでも何度もゲスト出演した速水は、香取から「イカの目玉を食べさせられた」と暴露。食べてみたところ「美味しかった」と話す速水を見て、香取は「いい経験できたでしょ(笑)?」とイタズラっぽく笑う。

 その『おじゃMAP!!』で、約6年もタッグを組んでいたアンタッチャブル・山崎弘也が登場すると、今度は「何も覚えてない」と急によそよそしい態度を見せて山崎を困惑させる香取。さらに勝俣州和が登場すると、香取が萩本欽一と共に司会を務める『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)で、香取が「(あまり)頑張ってない」と自分をイジるため、なかなか合格できなかったとぼやく。

 どうやら、香取は信頼している人であるほどSっ気が出てくる様子。もちろん、それが通用する相手からは逆にイジられもする。速水との話からは「ビジネス大食い」疑惑が飛び出し、山崎からは「ハンドソープ12個も購入して、洗面所がいくつある家に住んでるんだ?」と突かれ、勝俣からは「小学生のころ、かき氷を食べすぎて腹痛で番組に参加できないのを見て“やめてしまえ!“と思った」とも。

 そんなイジりイジられ合戦から、とっておきの昔話も飛び出した。かつて勝俣が所属していたアイドルグループ「CHA-CHA(チャチャ)」は、当初草なぎがセンターでデビューする予定だったことが語られたのだ。デモテープまでもらい、レッスンを受けていた草なぎに、まだSMAPとしてCDデビューする前だった香取は、「CHA-CHAになるんだね」(香取)、「そうだよ、慎吾」(草なぎ)と話し、同じグループになれないのだと寂しい思いをしていたという。だが、萩本から「キミはこっちじゃない」と言われ、草なぎのCHA-CHAデビュー話は白紙に。香取は草なぎに「入らなくなったんだね!」とハグして喜んだという。

 小学生の頃から芸能界で生きてきた香取。そんな幼いころの香取を知りながら、今も最前線で活躍している人というのも、貴重な存在だ。また、警戒心の強い香取のこと、現場を離れても2人で食事に行くほどの仲になる共演者も珍しい。ましてや香取がイタズラっ子のように甘えられるというのは、それだけ器もスキルも高い人という証なのかもしれない。

イメージとのギャップで翻弄する稲垣吾郎

 稲垣吾郎の「お久しぶり」さんは、『ゴロウ・デラックス』(TBS系)や『5時に夢中!』(TOKYO MX)などで共演を重ねてきた、作家の岩下尚史。稲垣のスター性にすっかり惚れ込んでいるという岩下は、稲垣の印象を高級クリスタルグラスのように愛でていると語る。そして、かつて稲垣が「1人で泣くことがありますか?」という質問に、当然のように「ありますよ」と答えたときの様子を語り、その涙もクリスタルのように綺麗なんだろうなと、思いを巡らせたという。

 華麗に年齢を重ね、揺るがない自分の美学を貫く稲垣を、「やっぱりスターだ」と感じた瞬間もあったという岩下。それを感じたのは、新しい地図を開き始めたころ、久しぶりのテレビ出演だった『5時に夢中!』で、岩下の耳元で稲垣がそっとつぶやいた一言なのだという。その一言とは何だったのかを当てる問題が出されると、稲垣は「夢の中でまた会おうね?」とささやく。思わぬ甘い台詞に岩下は頬を赤らめ、周囲からは「口説いてるじゃん!」と総ツッコミが飛んだ。正解は「アガりました」という謙虚な稲垣を印象付ける言葉だったのだが、もはや先の破壊力が強すぎて耳に入ってこない。

 “優雅でマイペースな稲垣吾郎“というイメージ通りなエピソードが飛び出したかと思いきや、 舞台『No.9 -不滅の旋律-』で稲垣扮するベートーヴェンの弟役を演じた加藤和樹が登場すると、共演者とバーベキューをしたり、グループLINEを作ったりと、稲垣の意外な一面が語られる。それを聞いて「バーベキューなんて風が吹くし、日焼けしちゃうじゃん!」と草なぎ&香取も動揺を隠せない。しかし、その詳細をよく聞けば、バーベキューにサシが入った超高級牛肉を持参してきて加藤を困惑させたというから、やっぱり我らが知る稲垣らしくて微笑ましい。

 最後に友近がやってくると、食事中、スプーンに映った自分の姿を確認していたという話が。それを受けて「しょうゆの反射でも見てる!」と“稲垣あるある“で盛り上がる草なぎ&香取。かと思いきや「Yahoo!ニュースに載りたいんだよね。どうやったら載れるのかな」とこぼしていたというから、またしても稲垣の意外な一面に驚かされるのだった。

 実に30年以上も国民的アイドルとして活躍してきた3人だが、掘ればさらなる魅力が見えてくる。長年かけて培ってきた実力とプライド、掴めそうで掴めない少年のような無邪気さ、彼らを応援するすべての人に向けた信頼。彼らがファンからはもちろん、周囲の人たちから愛されてきた理由を、改めて実感することができた回だった。

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