嵐、5人の音楽ルーツや個性が明らかに? Spotifyプレイリスト企画「#聴いてつながろう」に注目
最後に、松本潤は5人の中では異色の選曲をしている。彼の音楽への造詣の深さを考えれば、今回のチョイスはルーツというよりはコンセプト重視で、本人の言う「夜に一息ついてゆっくりと時間を過ごそうと思ったときにリラックスして聴く音楽」というテーマに忠実に沿った結果と捉えるのが正しいだろう。その証拠に1曲目にブライアン・イーノの名盤『Ambient 1: Music for Airports』から選曲している。この17分超えのアンビエントトラックは、5人の選んだすべての楽曲の中でも異彩を放っている(筆者個人的にも学生時代によく聴いていた作品なので親近感が湧いてしまった)。続いてマイケル・ジャクソン「Heal the World」、The Beatles「Good Night」、ビル・エヴァンスの名曲のライブテイクなど、どれも穏やかなムードを持ったものに絞っている。
”一緒に聴きたい曲”というテーマでも、メンバーによって違った解釈が生まれるのが面白い。その人の個性がにじみ出たり、その世代の音楽的なルーツを感じ取れたり、コンセプト重視に選んだりと、ひとつの企画でも5人の人柄がよく表れている。
■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)