連載「Signal to Real Noise」第六回:竹内アンナ

竹内アンナに聞く“独特のハイブリッド感”の原点「いまも音楽の境界線がない」

「すぐ心のシャッターを下ろしちゃうところもあった」

ーーアルバムには1st EP『at ONE』から、最新の楽曲まで収録されていて。歌詞にはこの間における人生観、価値観の変化なども反映されているのでは?

竹内:そうかもしれないです。デビューしてから、いろんな場所に行かせてもらって、いろんな人と出会って、新しい刺激をもらったので。そこで出会った方に頂いた言葉も大きな変化につながっていて。私はもともと出不精でめんどくさがりで。すぐ心のシャッターを下ろしちゃうところもあったんですけど(笑)、その方に「もったいないよ」と言われたんです。今しかできないことはたくさんあるし、苦手な人であっても、話していると、新しい出会いがあるかもしれない。「めんどくさいな」と思っても、ちょっと無理して足を運んでみると、思ってもみないつながりができるかもよって。そのとき「確かにちょっともったいなかったかも」と思ったんですよね、そのとき。もう20代だし、自分の意思でどこにでも行けるんだから、もっとフットワークを軽くしてみようと。実際、この1年の間にかなり変わったと思います。私は体験をベースに曲を書くことが多いし、自分自身を豊かに、おもしろくするために、まずは動かないと。友達も増えましたね。バンドのFAITHとは年齢が近いこともあって、最近よく遊んでます(笑)。

ーーいろいろな出会いのなかで、自分のアイデンティティを見つめ直すこともあったのでは?

竹内:曲を作っていると、どうしても自分と向き合うことが多くて。「自分って何だろう? 自分の個性とは?」みたいなことも考えました。弱いところだったり、あまり好きじゃない部分も認められるようになったことも大きくて。「そういうところもあるよね」って許せるようになったというか……。「I My Me Myself」は、まさにそのことを歌っているんです。

「I My Me Myself」

ーー〈どんなわたしもわたしなの〉というフレーズもあって。

竹内:はい。デビューしてから、インタビューなどで「趣味はなんですか?」とよく聞かれていたんですが、私、ホントに趣味がなくて(笑)。10代の学生の時に、趣味の音楽がちゃんと仕事になったから、というのも大きいと思うのですが。人に語れるもの、興味を持てるものが何もないことにショックを受けて、落ち込んじゃったんです。「趣味がない自分はカッコ悪い」と思ったから。でも、「それはそれでしょうがない。今から興味のあることを探してみよう」と思ったら、楽しくなってきて。いまは毎日やりたいことがあるし、趣味も少しずつ増えてきたんです。まずは自分自身を認めてあげることが大事だし、その先に自分らしさがあるんだなっていう。

ーーアルバムタイトルの『MATOUSIC』には“身にまとうような音楽でありたい”という意味を込められているとか。

竹内:「シンガーソングライターとしてどうありたいか?」と思ったときに、リスナーの方々に寄り添える音楽を作っていきたいなって。自分もそんなふうに音楽を聴いてきたし、デビューしてからも、その軸は変わってなくて。アルバムを作り終えたときも、そのことを確認したので、このタイトルにしました。メイクしているときとか、料理、掃除、ドライブ中もそうですけど、生活のなかのいろいろな場面に自然に馴染む音楽というか。ただ、BGMになっていいとは思ってなくて。サラッと聴けるんだけど、「今、何て歌った?」とか「すごい転調だな」とか……。

ーー「今のアコギのフレーズ、すごい!」とか。

竹内:そうそう(笑)。ワクワクできるポイントは、どの曲にも作るようにしています。

ーーアルバムのリリース後は、ソロツアー、バンドツアーと続きます。いろいろなスタイルでライブがやれるのも、竹内さんの魅力だなと。

竹内:ありがとうございます。ソロは完全に一人で、ギター、卓上のルーパー、サンプラーなどを使って、ソロならではのアレンジで聴いてほしくて。バンドのライブはとにかく生のグルーヴがすごいし、私もめちゃくちゃ楽しみ。トリオでもやってみたいし、ドラムと二人もいいだろうし、いろんな形態でやれるのはソロアーティストの強みだと思いますね。あと、竹内アンナ & Schroeder-Headzもはじまります。Schroeder-Headzの曲に私がギターで参加したり、私の曲をSchroeder-Headz にカバーしてもらったり、この組み合わせでしかできないことをやりたくて。これからもおもしろいことをどんどん続けていきたいです。

竹内アンナ 1st Full Album『MATOUSIC』

■リリース情報
竹内アンナ 1st Full Album『MATOUSIC』
2020年3月18日(水)発売

初回限定盤
CD+DVD【TECI-1689】
価格:¥3,273(税抜)

<CD収録内容>
1. RIDE ON WEEKEND  ☆WOWOWオリジナルドラマ「有村架純の撮休」主題歌
2. B.M.B
3. I My Me Myself
4. TOKYO NITE
5. If you and I were,
6. 伝えなきゃ、届かなきゃ、君に聞こえなきゃ。
7. 20 -TWENTY-
8. Midnight Step
9. SUNKISSed GIRL
10. Free! Free! Free!
11. ALRIGHT

<DVD収録内容>
ALRIGHT MusicVideo
Free! Free! Free! MusicVideo
20 -TWENTY- MusicVideo
B.M.B MusicVideo
RIDE ON WEEKEND Music Video
+
AT Studio Live

通常盤
CD【TECI-1690】                                                                
定価:¥2,636(税抜)

<CD収録内容>
1. RIDE ON WEEKEND  ☆WOWOW新ドラマ「有村架純の撮休」主題歌
2. B.M.B
3. I My Me Myself
4. TOKYO NITE
5. If you and I were,
6. 伝えなきゃ、届かなきゃ、君に聞こえなきゃ。
7. 20 -TWENTY-
8. Midnight Step
9. SUNKISSed GIRL
10. Free! Free! Free!
11. ALRIGHT

店舗別の購入者特典
・タワーレコード:オリジナルステッカー(タワーレコードver.)
・HMV:オリジナルステッカー(HMV ver.)
・TSUTAYA:応募者抽選サイン入りポスター(抽選はがき付き)
・楽天:アクリルキーホルダー
・テイチクオンライン:LP盤サイズジャケット

■ツアー情報
『1st ALBUM Release SOLO Tour 「MATOUSIC」』
3月21日(土)京都 磔磔
3月29日(日)横浜 O-SITE 【完売】
4月18日(土)福岡 LIV LABO
4月19日(日)広島 BACK BEAT
5月10日(日)仙台 KOFFEE CO. 【完売】

『1st ALBUM Release BAND Tour 「MATOUSIC」』
5月16日(土)名古屋 SPADE BOX
5月17日(日)渋谷 CLUB QUATTRO
5月23日(土)梅田 TRAD
Vo & Gt:竹内アンナ
Ba:名村武
Dr:オータコージ
Gt & Cho:谷川正憲 (UNCHAIN)
Key:別所和洋 (Gentle Forest Jazz Band)

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<応募締切>
2020年4月22日(水)

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