中3で音楽デビュー果たした“まいきち”は、新時代のアーティストに? TikTokから登場したマルチな才能に注目

 中高生に大人気のショートムービープラットフォームアプリ「TikTok」。15秒から1分ほどのショートムービーが投稿できる同アプリは、音楽ストリーミングサービス「AWA」と業務提携していることから、ユーザーは約25000曲の中から好きな楽曲を動画に使用することができる。そのため、これまでに岡崎体育の「なにをやってもあかんわ」や、倖田來未がカバーした「め組のひと」に振り付けを加えた動画がバズり、社会現象に。きゃりーぱみゅぱみゅやDA PUMP、GACKTをはじめとしたアーティストもこぞってTikTokに動画を投稿。昨年の11月には、ジャニーズグループの嵐がSNS解禁を機に、TikTokでの配信をスタートしたことが話題となった。

 また、TikTokで流行るのは既存の曲だけにとどまらず、アメリカ出身のラッパー・Lil Nas X(リズ・ナズ・X)が投稿した「Old Town Road」や、マルチクリエイターの“うじたまい”が歌う「September調子はどうだい」、ロックバンド・Novelbrightが行なった路上ライブの模様が拡散されるなど、最近ではTikTokから新たなアーティストが次々と生まれている。

 その中の1人が、今年2月に配信シングル「どこでもスタート」でメジャーデビューを果たした“まいきち”だ。彼女は春から高校生になる、現在15歳のTikToker。2017年の1月にTikTokを開始後、膨大な動画を配信し、『TikTok Creator Awards 2018』では見事グランプリを受賞。フォロワー数はもうすぐ100万人に到達する勢いを見せている。

@maikichi0130

懐かしの曲で!!!JK楽しみます✨✨

♬ Perf - #miyu_

 華奢で小顔、素顔に近い可愛らしい容姿もさることながら、底抜けの明るさでフォロワーの心を掴んできたまいきち。表情が豊かで親しみやすい彼女だが、高校中級レベルと言われる英検2級の資格を持つ、語学堪能な一面も。実は彼女、幼稚園はインターナショナルスクール、小学4年生までグローバル教育に力を入れている中華学校に通っていたという。そんな才色兼備でありながら、フォロワーに飾らない姿を惜しむことなく披露するところも、まいきちが10代の若者に支持される理由の一つだ。

 2019年の12月にユニバーサルミュージック/Virgin Musicからメジャーデビューすることが発表されたまいきち。楽曲はまだ完成していなかったものの、同時にロート製薬の「メンソレータムアクネス」がまいきちをサポートするデビュープロジェクトも始動。併せて、公式YouTubeチャンネルが開設され、まいきちがロート製薬を訪問する動画や、ジャケット撮影の模様が配信されている。

【まいきちデビュープロジェクト】ロート製薬訪問編
【まいきちデビュープロジェクト】ジャケット写真編

 2歳の頃から「歌手になる」という夢を持ってきた、まいきち。彼女の音楽ルーツがボカロ曲にあることから、人気ボーカロイド・プロデューサーであるsasakure.UKがデビュー曲を制作することに決定。作詞はまいきち自身が行い、アドバイザーとして、代表作に修二と彰の「青春アミーゴ」や、山下智久の「抱いてセニョリータ」などがある作詞家・zoppが加わった。1月に配信された動画では、まいきちがsasakure.UKと対面。楽曲づくりに向けた話し合いの席が設けられた。そうして出来上がったデビュー曲「どこでもスタート」は、まいきちのリクエストどおりの疾走感あるポップチューンに仕上がっている。また、sasakure.UKのアイデアで、ところどころTikTokの機能に合わせた倍速のリズムに。他にも自主規制音を曲中に入れるなど、sasakure.UKらしいアレンジとまいきちの天真爛漫さが融合したオリジナリティ溢れる楽曲は、これから彼女のことを知るリスナーにもうってつけな名刺代わりの一曲となっている。

【まいきちデビュープロジェクト】作詞編 第1弾!
【まいきちデビュープロジェクト】作曲編

関連記事