(K)NoW_NAME NIKIIE&立花綾香が明かす、アニメの世界観を徹底して追求する音楽制作の裏側

(K)NoW_NAME NIKIIE&立花綾香が明かす、アニメの世界観を徹底して追求する音楽制作の裏側

やったことのないことばかりで毎回が修行みたい

――第2作目となった『サクラクエスト』は、一転して現代の日本が舞台で、田舎の町おこしがテーマでした。劇伴はジャズやカントリーなど、のどかな感じの音楽がメインになっていましたね。

立花綾香:プロデューサーから「次はカントリーだよ」と言われて。『グリムガル』とはまったく変わったので、「え?」と驚きました。

NIKIIE:私はオープニングテーマの「Morning Glory」を歌わせていただいたのですが、メロディがすごく難しくて。「ここでこういう半音を差し込んで来るか!?」と言いたくなる、普通では考えないメロディだったんです。それが独自のキャッチーさを生んでいたと思いますけど、歌う側からするとその繊細なメロディがすごく難しくて。ピッチの微妙な加減が難しくて、なかなか苦労しました。

立花綾香:私は第1期のエンディングテーマ「Freesia」を歌わせていただいたんですけど、この時は「もっと優しく包み込むように歌って!」と言われて大変でした。あそこまで声を張らずに優しい声で歌ったのは初めてで新鮮でしたけど、自分のソロ活動ではそういう声を出したことがなくて。歌い終わった時は「果たして受け入れられるのか」と、すごく不安になりました。その後アニメで流れたりライブで歌ったりした時に、聴いてくださったみなさんが「良いね」と言ってくださったことで、自分の中に新しい引き出しが眠っていたことに気づくことができました。

――(K)NoW_NAMEの活動で、鍛えられているんですね。

立花綾香:やったことのないことばかりで、毎回が修行みたいです(笑)。挿入歌も含めて曲数も多いしアニメの制作進行もあるので、どんどん進めていかなくちゃいけなくて。「この日までに仕上げてきてね」と期限も設定されるので、毎回必死です。

――どの作品も、登場人物たちの成長物語がベースにあると思いますが、そう考えるとお2人もキャラクターと一緒に成長していると言えますね。

立花綾香:それは絶対にありますね。第3作目の『Fairy gone』で歌った英語詞は、『グリムガル』の時よりも絶対上手く歌えている自信がありますし、それだけでなく声質も変わっていると思います。

――『Fairy gone』はファンタジーではあるけど『グリムガル』とは違った世界観で、戦闘シーンが多かったですね。それだけに激しいロックがメインで、AIJさんのラップが加わったミクスチャーロックもありました。

立花綾香:格好いい曲ばかりで歌詞もほぼ英語でした。

NIKIIE:日本語はエンディングテーマの「Ash-like Snow」と「Stay Gold」くらいですね。オープニングテーマの「KNOCK on the CORE」と「STILL STANDING」も、英語がメインで日本語が少し混じっている程度で、挿入歌は全部英語でした。

立花綾香:挿入歌は主人公たちが戦っている時に流れるものが多くて…『グリムガル』の時は、キャラクターがセリフをしゃべっている後ろで日本語の歌が流れているときもありましたが、『Fairy gone』ではより良いバランスを考えて英語になったのだと思います。

NIKIIE:私は、『Fairy gone』でやっと戦闘シーンの曲を歌えたことが嬉しかったです!

立花綾香:2曲だっけ? その時は「ついに来た!」って言ってたよね。

NIKIIE:そうそう。それまではライブでも、いつもバラードか跳ねたミドルテンポしか歌ったことがなくて。だから嬉しくて、すごく頑張ってレコーディングした覚えがあります。

――お互いが歌っている曲は、やっぱり気になりますか? 「この曲は私が歌いたかったな〜」とか。

NIKIIE:毎回ありますよ。

立花綾香:デモが送られて来て、「これはどっちが歌うんだろう?」って、すごく気になります。いつもならNIKIIEさんが歌うであろう囁くようなバラードを私が歌った時は、「私が歌うんだ!」と驚いたんですけど、歌ってみたら思っていた以上にハマっていたということもあって。

NIKIIE:毎回「こういう担当分けをするんだ〜」っていう、意外性の連続です。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる