FANTASTICS、「FANTASTIC 9」MVから伝わるグループの軌跡 中尾翔太とファンへの思いが詰まった楽曲に

FANTASTICS from EXILE TRIBE『FANTASTIC 9』

 2018年12月にシングル『OVER DRIVE』でメジャーデビューを果たしたダンス&ボーカルグループ・FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下、FANTASTICS)が、2月12日に待望の1stフルアルバム『FANTASTIC 9』をリリースした。同作は、これまでにリリースしたシングル曲「OVER DRIVE」「Flying Fish」「Dear Destiny」「Time Camera」を加えた全13曲で、2018年5月にEXILEが全国ドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2018 “STAR OF WISH”』に向けて発表した楽曲「Turn Back Time feat. FANTASTICS」のセルフカバー「Turn Back Time -FANTASTICS Version-」、そして表題曲「FANTASTIC 9」なども収録。現在までの集大成とも言えるアルバムだ。本稿では、アルバムのリリースに併せて公開された表題曲「FANTASTIC 9」のMVを通して、FANTASTICSの軌跡や9人の魅力を探る。

 FANTASTICSは、2017年1月、EXILEのパフォーマーである世界と佐藤大樹という2人のリーダーに、「EXPG STUDIO」から選出された澤本夏輝、瀬口黎弥、堀夏喜、木村慧人、中尾翔太を加えた7人組パフォーマンスグループとして結成された。その後、バス1台で全国各地をパフォーマンス行脚する「武者修行」を経て、FANTASTICSのボーカルを募集する『VOCAL BATTLE AUDITION 5』を開催。2017年12月、オーディション合格者の八木勇征と中島颯太を含め、9人組のグループとして活動していくことを発表した。

 しかし、2018年3月にはピンク髪がトレードマークの愛されキャラでもあった中尾翔太が病気療養のため活動を休止し、同年7月に急逝――。それでも、“9人でFANTASTICS”という想いを胸に、メンバー達は精力的に活動を続けてきた。(先述した「Turn Back Time feat. FANTASTICS」のMVも、EXILE TAKAHIROが作詞し、EXILE TRIBEの仲間達が闘病中の中尾へメッセージを届ける内容となっている)

EXILE / Turn Back Time feat. FANTASTICS (Lyric Video)

 そのため、“FANTASTIC 9”はメンバーにとって大事な言葉であり、同曲にも中尾翔太を連想させる歌詞が多数出てくる。しかし、悲しいだけの歌ではないとメンバーは語る。歌詞先行で制作されたという同曲において、作詞を手がけたのは、2ndシングル曲「Flying Fish」から作詞を担当している小竹正人。EXILE TRIBEのメンバーと長年交流がある小竹氏ならではの愛のある歌詞に、「Believe in Love」を手がけた春川仁志が、まるで春風を感じさせるような温かいトラックを施した。そこには、中尾への思いはもちろん、ファンへの感謝やこの先も駆け上がっていくという覚悟も込められており、リスナー一人ひとりにメンバーが想いを手渡ししていくような、心温まる1曲となっている。

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