『堂本兄弟』はKinKi Kidsの2人からのクリスマスプレゼントだ 同窓会のような雰囲気漂う番組への期待

 12月23日放送の『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)では、堂本光一による年末恒例の漢字1字でその年を表すシリーズが繰り広げられた。2019年を表す文字に挙げたのは「章」。2012年「舞」、2013年「宿」、2014年「内」、2015年「無」、2016年はもう漢字一文字で表すの無理だから「無理」、2017年は考えるのが難しいから「難」。本当どんどん面倒くさくなって、2018年は振り返るなら文にした方がいいから「文」と続いてきた、漢字一字シリーズ。

 「去年が『文』、文章にしたほうがいいから『章』にしましょう……それでええわ。どうせ来年になったら、去年なんて書いたか、全く覚えてへんから」と、いつもの調子で笑いながらも「令和になった、新しい章のはじまりという意味を込めている」と加えた。その中にはジャニー喜多川氏という大きな存在を見送り、KinKi Kidsとしても新たな章へとページを進めたことを意味しているのかもしれない。

 「こうして2人が並んでいること。それがすべて」先日行なわれた、KinKi Kidsの『KinKi Kids Concert Tour 2019-2020 ThanKs 2 YOU』東京ドーム公演では、そんな言葉も飛び出した。病と折り合いをつけながら歌い続ける堂本剛と共にステージに立てるという奇跡。ドームコンサートも、『堂本兄弟』のスペシャル番組も、どんなに長年の恒例となっていることも、そして大切な人がそばで元気にいることも……決して当たり前ではないことをKinKi Kidsは知っている。

 〈X’masなんていらないくらい 日々が愛のかたまり〉ではあるが、彼らが奏でる音楽と笑いが届く幸せを噛み締めながら、今夜のクリスマスプレゼントを楽しみたい。

(文=佐藤結衣)

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