King & Princeを突き動かす“ジャニーズ魂”と恩師の言葉 連続ドキュメンタリー第2回を見て

演出を超えた先にみえるパーソナリティ

 永瀬廉のラジオ番組でのこと。「自分の感性を正直に話すものにしたい」と番組に対するポリシーを貫こうとしていた。

 リスナーからのお便りを受けて、ちょっぴり弾けたトークを展開した永瀬。自分でも気になったのか、カットせずに使ってくださいとスタッフに依頼していた。スタッフから指摘されると、「オッパイNGですか? 事務所」と永瀬。同世代の男性ならば普通の会話だが、そこはアイドル。最終的に「マイルドなOK出ましたんで」とギリギリのところを攻めていた。

 演者の意図したことが100%相手に伝わるとは限らず、言葉選びや言い方一つで誤解を招きかねない。表情が見えないラジオ番組はなおさら。仕事上、切り離せない演出だが、それを僅かでも超えようとする心意気。これも2年目ならではの挑戦と言える。

 ダンスレッスンで、「足いってー」とこぼした平野。サラッとこんなことを明かした。「小学4年生の頃にダンスの練習のし過ぎで骨が削れまくっちゃって……」。半月板損傷で手術を受けたことがあり、度を超すといまだに痛みが出るという。

 次回予告でも岸の身体の異変を伝えていた。少々の追い込みにも耐えられるであろう若さをもってしても、身体は正直だ。その姿が過酷さを物語っていた。

 平野がこう続けた。「でも無理してやらないと、カッコいいところ見せられないですからね」。これぞジャニーズ魂だろうか。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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