ORESAMAはポップとディスコの“架け橋”に 新イベント『POPUP NIGHT』2日間を総括

ORESAMA『POPUP NIGHT』レポ

 一方で、17日の「POP Side」はその名の通り”ポップ”な一日となった。ぽんが選曲したという懐かしの80~90年代アニメソングが会場のBGMとしてかかる中、1組目に登場したのはkevin from fhána。ディスコ調のアニソンを立て続けに繰り出して、最後はfhánaの「青空のラプソディ」をかけると大盛り上がり。序盤から会場をテンションMAXにして次へと繋いだ。

kevin from fhána

 2組目はエドガー・サリヴァン。「BABY-Gを諦められない!」から軽快にスタートし、次曲の「JAPONICA!!!」では手拍子で煽るなどして攻めていく。ラストの「WONDERFUL WONDER」では、コール&レスポンスもふんだんに駆使して会場の心を掴んでいた。

エドガー・サリヴァン

 3組目はASCA。激しい演奏に負けないASCAの芯の強いボーカルが会場を突き刺す。伸びやかな歌声に聴き入る場面もあれば、彼女の力強い煽りに会場が一体となって応える場面もあり、シンガーとしての力量の高さをうかがわせる。

ASCA

 そして最後はORESAMA。「オオカミハート」から始め、この日初披露となった「OPEN THE WORLDS」など、「DISCO Side」のセットリストとは異なり、シングル表題曲を中心に人気の楽曲を次々に披露することで会場のボルテージを最高潮にもっていった。そして最後は「「ねぇ、神様?」」で鮮やかに締めた。

ORESAMA

 2日間に渡り開催された今回の新イベント。同じORESAMAが主催しているのにも関わらず、全くテイストの異なる二日になっている。ぽんは今回のイベントの開催にあたり、「今のわたしたちだからできること、そして今のわたしたちの姿を、カラーの違う二夜を通して体感して貰えるイベントにしたい」とコメントしているが、まさにそれが体現されている空間であった。

 ポップとディスコの両面を持ち合わせているORESAMAならではの、シーンの“架け橋”になりそうな二日間であった。

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■荻原梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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