Flowerの5人はまた新たな花を咲かせていくーーデビューからの歩みを振り返る
9月20日、ガールズダンス&ボーカルグループ・Flowerが 9月末をもって解散することを発表した。また、同時にパフォーマー・中島美央の結婚と妊娠を発表。中島は年内で芸能界を引退し、ボーカル・鷲尾伶菜、パフォーマー・重留真波、佐藤晴美、坂東希は引き続き活動を続けていく(参考:Flowerより大切なお知らせ)
突然だった2つの発表は、Twitterで「Flower」がトレンド入りするほど多くの人にとって衝撃的なことであり、悲しさや寂しさ、祝福の気持ちが入り混じったツイートが多く見られた。公式サイトで、佐藤は「とても嬉しい気持ちが込み上げると共に、グループのことを思った時、このタイミングでそれぞれの未来に進むべきだと感じ、Flowerでの活動にピリオドを打つことを決断いたしました」と、ファンへ向けてコメント(参考:Message From 佐藤晴美)。彼女たちにとっても、ファン同様にさまざまな気持ちが入り混じっているようだった。
Flowerは、2011年10月にシングル『Still』でデビューし、これまでにシングル15枚、オリジナルアルバム3枚、ベストアルバム1枚をリリース。楽曲の多くが“セツナ系バラード”と呼ばれ、ファンを魅了してきた。ベストアルバム『THIS IS Flower THIS IS BEST』(2016年)はオリコン週間アルバムランキング1位を獲得。一人前のアーティストとして花を咲かせた(参考:ORICON NEWS)
彼女たちのアーティスト人生の始まりは2010年。EXILE HIROが設立したエンターテインメントスクール・EXPG STUDIO BY LDHの生徒だった重留、中島、水野絵梨奈、藤井萩花の4人によるパフォーマーのみのグループ・Flowerが結成された。EXILEのライブツアーにサポートダンサーとして参加するなど、パフォーマーとしてのスキルを磨き、グループとしてデビューを目指し活動していた。
2011年に開催されたオーディション『VOCAL BATTLE AUDITION 3』で選ばれたボーカルの鷲尾、武藤千春、ボーカル兼パフォーマーの市來杏香、パフォーマーの佐藤、坂東が加入し、ダンス&ボーカルグループ・Flowerが誕生。メジャーアーティストとしての活動が始まる。また同年に、同じくLDH JAPANに所属するダンス&ボーカルグループ・Dream、HappinessらとともにE-girlsが結成された。まだデビューしたばかりにも関わらず、彼女たちは2つのグループで活動することになる。
翌年、4枚目となるシングルでは、『Still』を手掛けたプロデューサー・松尾潔が、松任谷由実「恋人がサンタクロース」をダンサンブルにアレンジ。1980年代のヒット曲を、Flowerらしく若い世代へ伝えた。
シングル『太陽と向日葵』(2013年)は、Happinessと同時リリースすることを発表。着うたランキングや特設サイトへの応援コメント数、YouTubeの視聴回数、『全国縦断武者修行ツアー』と題したフリーイベントの動員数、シングルのセールスを競い合うなど、お互いに切磋琢磨しながら、グループとしての結束力も高まっただろう(参考:『武者修行』Happiness vs Flower)。