SixTONESとSnow ManCDデビュー発表、らしさ満載ステージ…『ジャニーズJr.祭り』に見た真骨頂

ジャニーズらしさの詰め合わせ

 各グループごとに様々なパフォーマンスをしていたが、要所に“ジャニーズらしさ”がふんだんに盛り込まれていたと感じる。オープニングの“ジュニアマンション”は言わずもがな、「Can do! Can go!」での登場や、美 少年、Lilかんさいが中心となって披露した「NOT ENOUGH」、終盤に披露された「勇気100%」もジャニーズに欠かせない歌だ。その後も扇子や和太鼓、三味線を使った「和」のパフォーマンスがあったり、Snow Manと関西ジャニーズJr.による腹筋太鼓があったりと、バラエティに富んだ内容で溢れていた。Travis Japanが公開した初の単独主演舞台『虎者 -NINJAPAN-』テーマソング「Namidaの結晶」のMVや、後半に「夢のHollywood」で見せたジャニーズJr.を引き連れてのステッキダンスやタップダンスもそうだ。そして、HiHi Jetsのローラースケートやコラボコーナーもジャニーズらしいエンターテインメントのひとつだろう。こうした“ジャニーズらしさ”を一挙に楽しめるのも、このコンサートの醍醐味だったのかもしれない。

 こうして振り返ってみると、『ジャニーズJr.8・8祭り~東京ドームから始まる~』はジャニーズの伝統と新しさが詰まったコンサートだったと感じる。受け継いできたものやジャニーズJr.たちが積み上げてきたもの、ジャニーズの真骨頂である舞台を支えるメンバーへのスポットライト、そこにコンサートの生配信や2グループ同時デビューといった新しい取り組みが織り交ぜられていた。伝統を守るだけではなく、時代の流れに即して進化する姿を見て“ジャニーズの安泰”を強く感じたコンサートであった。

(文=高橋梓)

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