Yo-Sea、Gottz、3Houseが海上ライブで“非日常”彩った『Spotify Early Noise Night #11』

Yo-Seaら出演『Early Noise Night #11』レポ

 Spotifyが注目する国内アーティストを招聘するイベント『Spotify Early Noise Night #11』が7月5日に開催された。

 これまでに東京、大阪にて計10回開催されてきた本イベント。11回目となる今回は、なんとエクスクルーシブなボートパーティとして、漫画界の巨匠・松本零士が宇宙船をイメージしデザインしたことでも有名な『ホタルナ』にて開催。今年、Spotifyが最も注目する新進アーティストの一人として「Early Noise 2019」にも選出されたYo-Seaをはじめ、ソロ活動も盛んなKANDYTOWNのMC・Gottz、Yo-Seaも在籍するクルー・South Catから3House、プロデューサー/DJとして数々のヒット曲を送り出すDJ CHARI、そして6月に自身初のEP『THE LIFE』をリリースしたDJ KANJIが出演。まさにシーンの“いま”を伝える精鋭が集結した。

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 日の出桟橋に停泊した、一際独特の存在感を放つ『ホタルナ』に続々と乗り込むオーディエンスたち。普段通っているであろうクラブやライブハウスとは大きく異なる環境に後押しされてか、すでに船内は華やかなパーティームードで満たされていた。そしてDJ KANJIによるメロウかつスムースなDJで今宵のパーティーがスタート。深い闇を落とす東京湾を景色に、ロイ・ウッズ「Snow White」やクリス・ブラウン「Heat ft. Gunna」、サブリナ・クラウディオ&ワーレイによる「All My Love」といったアーバンな選曲がよく映える。来場者は心地よいサウンドに体を揺らす者、遊歩甲板から夜景を楽しむ者、フリードリンクやフリーフードを片手に談笑する者など、思い思いのスタイルでこの非日常的空間を楽しんでいた。

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 FKJ「Lying Together」といった選曲の広さもみせつつ、セットの後半になるにつれ、徐々にビートの強いラップミュージックへと移行するDJ KANJI。そして大きめのブレイクが入ったと思いきや、オーディエンスを掻き分けるようにしてYo-Seaが登場。大きな歓声が上がる。「来てくれてありがとう。いっぱい飲んで、いっぱい楽しんで」の挨拶と共に、デビュー曲「I think she is」を披露。メロウなR&B調の楽曲だが、フック部分では大きな合唱が巻き起こるなど、序盤から彼の人気の高さが伺える。

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 トラップ調のビートを軸に、HIYADAMのラップをフィーチャーした「Dreaming City」、タメの効いたビートで再び大きな合唱を巻き起こすバラード「Me & You」といった人気曲で一気に会場を掌握。そのまま3HouseとYo-Seaによるコラボ曲「Dejavu」へ。しっとりと聴かせるナンバーながら、甘い歌声とメロディアスなフックで魅了していく。Yo-Seaと3House、声域も声質も異なるふたりの掛け合いも見事だ。続いて披露された3Houseのデビュー曲「Purple Rain」は、「ロマンチックな夜」というリリックも含め、霧雨降り注ぐ当日のロケーションともマッチ。思わず聴き入ってしまった人も多いだろう。

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 妖艶なギターの音色が鳴り響くと、会場からは早くもGottzの名が叫ばれる。<AOTL>によるレーベルコンピ『X-FACTOR』収録の3HouseとGottzによるコラボ曲「Jewelry」だ。Gottzのラフなラップと3Houseの滑らかなフックで魅せた後は、サウス色の強い骨太なビートと、中毒性の高いフックが印象的な「+81」へ。Yo-Seaの煽りも加わり、フックでは当然のようにオーディエンスとの掛け合いの応酬。そして十分にフロアが温まったところで、一気にBPMを上げ、Yo-Seaを招いた「Neon Step」で船内がダンスフロアに。緩急をつけた展開に思わず体が動き出す。

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 「どう? みんな楽しんでる?」「次は携帯のライトもらってもいいですか」と、ここでYo-Seaが再び前へ。「次は飛ぶから、男の子が前に来て支えて」「船の中でも飛ぶよ」と舞台を整えた上で披露するのは、DJ CHARI & DJ TATSUKI名義の「22VISION」。アンセミックなイントロから合唱は当たり前、フックでは一気にモッシュピットのような盛り上がりをみせる。ステージの高低はなく、柵もない。演者とオーディエンスの境界が限りなく無に等しい状況での〈家族と仲間 いつでもとなり〉というラインには胸を打つ説得力があった。「最高。みんな最高」と満足げなYo-Sea。最後は存分にその美声と歌唱力を堪能できるスローナンバー「CREW」で締め括った。

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