GENERATIONS 佐野玲於×THE RAMPAGE 浦川翔平×FANTASTICS 八木勇征『BATTLE OF TOKYO』鼎談

佐野「コラボすることへの期待値の高さを知った」

佐野玲於

――アルバム『BATTLE OF TOKYO~ENTER THE Jr.EXILE~』収録のコラボバトル楽曲についてうかがいます。先日のTHE RAMPAGEのツアーファイナルでサプライズ披露された「SHOOT IT OUT」(GENERATIONS vs THE RAMPAGE)の時に、あまりにも熱狂的な盛り上がりぶりに正直、驚いたんですよ。

浦川:ステージにいた僕らも、みんなの歓声でイントロの音が全然聴こえなかったくらいだったんで(笑)。

佐野:GENERATIONSと THE RAMPAGEなり、グループ同士がコラボすることへの期待値の高さを知ったというか。こういうプロジェクトをやる意味ってすごくあるんだということを、あのライブでも実感しましたね。

――アルバム全体でいうと、各グループがぶつかり合うことで、それぞれがどういう特徴や強みを持っているのかというのがわかりやすく提示された作品だと感じました。各楽曲での組み合わせの妙もポイントで、ファンの方々にとってもこの2組がコラボバトルするとこういう魅力が生まれる、という新しい発見もあるのではと思います。

佐野:MVもそれぞれ3曲あって撮り終えるのに時間もかかりましたし大変ではあったんですけど、その分やりがいもすごくありました。楽曲それぞれの作りやカラー、参加しているメンバーの色も違うじゃないですか? たとえばGENERATIONSとTHE RAMPAGEの組み合わせだからこそ出せるそれぞれのキャラクターとかもあるので、その組み合わせによって起こる化学反応を見せるような形で楽曲やパフォーマンスを作っていきました。ライブのリハーサルも進めていますけど、そういう部分でもかなり面白いですね。

――楽曲ごとにコラボバトルしてみた印象を教えてください。

浦川:「SHOOT IT OUT」については、さっきも言ったんですけど自分たちとGENERATIONSの違いといえば、僕らは大所帯ならではの力強さが、GENERATIONSは個々の力が突出している部分だと思うんですよ。戦隊モノに例えると、レンジャーたちみたいなGENERATIONSにショッカーみたいな僕らが対峙しているような感覚があって。自分たちはまだまだGENERATIONSには適わないなと感じる部分もありつつ、MVではしっかり16人の勢いを見せられたとも思います。

佐野:アルバムの1曲目でリード曲みたいな立ち位置でもある楽曲ですけど、BPMが速くてアルバムの中でも一番EXILE TRIBEっぽいテイストだと思います。構成としてあまりそれぞれのグループの見せ場をミックスせずにセパレートして見せるというのが狙いで、それが上手くはまったのかな。パフォーマンスについては自分発信で、大所帯での振付や構成を作るのが上手いコレオグラファー2人にお願いする形にして、アメリカから来てもらったんですよ。初めて一緒に仕事したんですけどすごく楽しくて、そういう部分でも刺激的でしたね。

GENERATIONS from EXILE TRIBE vs THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / SHOOT IT OUT

浦川:「Dead or Alive」(THE RAMPAGE vs BALLISTIK BOYZ)は、タイトルでも伝わるかと思うんですけどすごくバチバチしたバトルっぽさがある曲なんですよね。MVでもにらみ合ったり胸ぐらをつかみ合うシーンや僕らのダンスバトルが盛り込まれているので、収録曲の中でもかなり勢いのある“VS感”が出せたんじゃないかな。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE vs BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / Dead or Alive

佐野:「Supersonic」(GENERATIONS vs FANTASTICS)は、GENERATIONSっぽくもあり、FANTASTICSっぽくもある、どちらのグループのレパートリーにもありそうな楽曲なんですよね。この2組はEXILE TRIBEの中でも色が近いのかなっていうのはやっていてすごく感じました。なのでこの曲では、バトル感も出しながら一つのグループにも見えるような見せ方を目指してます。世界さんと(中務)裕太くんが力を合わせて作ってくれたので、いいコレオグラフになっているんですよね。EXILEのメンバーが4人揃う面白さとかも活かして、間奏の部分はあえてEXILE4人から始める構成に僕が作ったんですけど、そういうメッセージ性もパフォーマンスに詰め込んだりしています。

八木:ボーカル目線でいうと「Supersonic」は、今回の楽曲の中でも一番BPMが速くて、いかにその疾走感を感じてもらえるように歌えるか、ということをすごく意識しています。そして数原(龍友)さん、片寄(涼太)さんはEXILE TRIBEのボーカルのリーダーのような、僕らの模範ともいえる存在で……。玲於さんもおっしゃられましたが、どっちのグループにもありそうな曲だというのは僕らも初めて聴いたときに感じて、これを同じように歌うとなると経験の差もありますし、どう歌えば聞き手の方々に僕らなりの魅力を届けられるのか?という部分ですごく苦労しました。なので緊張しつつ、すごく集中してレコーディングにも取り組みました。

GENERATIONS from EXILE TRIBE vs FANTASTICS from EXILE TRIBE / Supersonic

八木:BALLISTIK BOYZとの「SHOCK THE WORLD」(FANTASTICS vs BALLISTIK BOYZ)は、当初とは歌詞の割り振りとかも変わったりして、レコーディングに一番時間がかかった曲です。〈Go Ballistik〉〈Fantastic show〉と僕らのグループ名をフィーチャーした歌詞もあって、“共存している感じじゃなく、バトル感を出すほうが面白い”という話になり、僕がFantastic showの部分を、(砂田)将宏くんがGo Ballistikの部分を担当して歌いました。バトル感を演出しながら、でも歌詞はそれぞれが1行ずつ交互に歌う形になったので、バトル感を演出しつつも共存する感じでお互いに認めあう、みたいなテーマもあるのかなと感じました。MVに関しても、切磋琢磨しつつお互いに高め合っていくようなストーリー性が感じられるものになっていると思います。

FANTASTICS from EXILE TRIBE vs BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / SHOCK THE WORLD

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