『BGM』インタビュー

ばってん少女隊が語る、10代ならではの気持ち表現したアルバム『BGM』と福岡発グループの強み

ばってん少女隊の魅力はバンドサウンドとライブ 

――後半は、福岡発のアイドル・ばってん少女隊としての話を聞かせてください。現在、全国に多数の地方アイドルが存在する中、皆さんは他グループとの差別化をどう考えていますか?

春乃:まずはバンドサウンドかなと思います。私たち、スカコアが基本なんですけど、バンドサウンドと博多弁の組み合わせはあまりないし、面白いんじゃないかなって。今回のアルバムもそうなんですけど、提供してくださるアーティストの方々も豪華で、クオリティの高い曲が集まっている自信があります。

星野:自画自賛ですけど、私たちの曲ってすごくカッコいいんです。しかも、そういう曲調と合わせて衣装も割とシンプル。クールな曲を、こういう衣装でやってるグループもいるんだぞっていうのをもっと広めたいです。

希山:ライブではヘドバンで頭振ったり、スカダンスをしたり、激しいパフォーマンスも多いのかなって。「それ、アイドルじゃないでしょ?」みたいな動きとか。でもMCになると急にゆるーい空気が流れるっていうギャップも特徴かなと思います。

――ステージで意識しているのはどんなことでしょうか?

希山:お客さんにも自由に動いたり踊ったりしてもらえる空気作りかな。皆さんがノリやすいように煽ったり、リズムを取ったり。

春乃:3月にZeppツアーをやらせていただいたんです。基本的に私たちの曲は振りがついていてフォーメーションも決まってるんですけど、そのときは数曲だけ振りとフォーメーションをなくして。バンド演奏に合わせて、各々が自由に動き回ったのはすごく楽しかったし、そういう演出も珍しいのかなって。

希山:めちゃめちゃテンションがアガりました。

星野:自然と体が動きましたね。

春乃:後ろの音の圧がすごかったです。

希山:前からはお客さんの圧もあって、前後で挟まれてました(笑)。

上田:「BDM」を立ち上げてから、カッコいい曲では振り付け中に笑わないことも増えて。今までは笑うのが当たり前みたいな感じだったけど、とことんカッコよくキメる曲も出てきているので、そこも注目してほしいです。最初は大変だったけど、今は笑顔とクールの切り替えも綺麗になってると思います。

――そうやって自分たちの個性や武器を見出しつつ、これからもどんどん上を目指していくわけですが。同じ地方アイドルへのライバル心ってありますか? 特に福岡のグループとか。

上田:福岡にはいっぱいアイドルグループがいて、「負けたくない」よりも一緒に地元を盛り上げたいって気持ちが大きいです。一度、HKT48さんと番組でご一緒して、お互いのグループ曲をそれぞれ一緒に歌わせていただいたんですけど、HKT48さんのパフォーマンスに圧倒されて、ただただ尊敬……って感じでした。

西垣:福岡を代表するお祭り『博多どんたく』でも地元のアイドルさんとご挨拶させていただく機会があるんですけど、皆さんすごくやさしくて。同じ地元で同世代ってこともあって、自然と仲良くなるんですよ。そういうときに「福岡っていいな、あたたかいな」って。

上田:ただ、「ばってん少女隊を見に福岡へ来た」って方が今後もっと増えるといいなっていう想いもあります。福岡での知名度を上げつつ、違う県から来てくれる方も増やしていきたいです。

――その突破口を開くものって、なんだと思いますか?

希山:やっぱり、ライブなのかな。福岡も大切にしながら、九州や全国でももっとライブをやっていきたいです。あとはトーク力を磨いて、テレビとかメディアにもたくさん出たいです。

――所属事務所・スターダストの中には、先輩のTEAM SHACHI、たこやきレインボーをはじめ、他にも地方発アイドルがいます。そういう他のグループと自分たちの活動について話することもあるんですか?

上田:あまり難しい話をすることはないんですが、皆さんにはよく「博多弁かわいいね」って言ってもらえます。なので、方言をもっと出していったら自分たちの色が広まるのかなって思ったりします。

西垣:あと先輩のライブを見させてもらうと表現力がすごくて。「魅せる動き」というものを見つめ直す機会になりますね。私たちも去年から本間(律子)さんという演出家の方に入っていただいて一緒にライブを作っているんですが、表情とか、まだまだなところも多いので。ライブ演出をもっとパワーアップさせて、私たちの楽曲の楽しさを伝えれたらいいなって思います。

――このインタビューで、ばってん少女隊を初めて知る読者もいると思います。最後にそういった人へメッセージをいただけますか?

希山:これから『BGM』というアルバムを発売しますし、リリースイベントやライブで全国を回っているので。「ばってん少女隊って何?」って気になった方がいたら、ぜひ一度ライブに来てほしいなと思います。きっと楽しんでいただけると思うし、「アイドルだけどアイドルっぽくない」という新鮮さを味わってもらえるんじゃないかな。そして博多弁や博多弁の歌詞を通して、福岡の魅力も味わってもらえたらうれしいです。

(取材・文=川倉由起子/写真=はぎひさこ)

■リリース情報
2ndアルバム『BGM』
発売:6月19日(水)
・見んしゃい盤(初回限定生産盤)
仕様:CD2枚組+Blu-ray+ブックレット+専用イベントチケット引換券
価格:¥8,100(税込)
<Blu-ray収録内容>
1.Killer Killer Smile(Music Video)
2.12.28川崎大会〜Beginning Destruction Moratorium〜
・聴きんしゃい盤(通常盤)
仕様:CD Only
価格:¥2,800(税込)
<収録楽曲(共通)>
1.Prologue -Message from Outta Space-
2.BDM
3.Killer Killer Smile
4.6STARS
5.崇シ増シ×××物語
6.己MY self
7.MEGRRY GO ROUND
8.無敵のビーナス
9.ハカタダンスホールベイベー
10.スターダスト
11.Number Shot
12.FORCES
※6月19日よりiTunesほか主要ダウンロードサイト、Apple Music、LINE MUSICほか定額制聴き放題サービスにて配信予定

■ライブ情報
『ばってん少女隊結成4周年企画 東西旗揚げ記念大会』
『6.23 ヨコハマ初夏のおっしょい祭り』
会場:YOKOHAMA Bay Hall
日時:6月23日(日) OPEN 15:45 / START 16:30
『6.29 東西旗揚げ記念大会 -トークLIVE-』(仮)
会場:スカラエスパシオ
日時:6月29日(土)OPEN 15:00 / START 15:30
『6.29 東西旗揚げ記念大会 -LIVE- ①』(仮)
会場:スカラエスパシオ
日時:6月29日(土)OPEN 18:30 / START 19:00
『6.30 東西旗揚げ記念大会 -LIVE- ②』(仮)
会場:スカラエスパシオ
日時:6月30日(日) OPEN 17:00 / START 17:30

ローソンチケットはこちら

『ばってん少女隊 2nd ALBUM「BGM」リリース記念イベント』
※終了日程は割愛
6月22日(土)大阪・もりのみやキューズモールBASE 1F BASEパーク

『ばってん少女隊 2nd ALBUM「BGM」見んしゃい盤購入者限定スペシャルイベント』
「メンバープロデュース公演のため正式タイトルは後日発表します。 in 横浜」
会場:YOKOHAMA Bay Hall
日時:6月23日(日) OPEN 12:45 / START13:30
「メンバープロデュース公演のため正式タイトルは後日発表します。 in 福岡」
会場:スカラエスパシオ
日時:6月30日(日)OPEN 13:15 / START13:45

ばってん少女隊 HP

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