SixTONESを知るための3つのポイント 完成度の高さ、ギャップ、強烈な個性が作るグループ像

 約19年ぶりに、ジャニーズJr.の単独ドーム公演が決定した。滝沢秀明がプロデューサーとして手腕を振るいはじめ、「ジャニーズJr.黄金期の再来」とも言われていた昨今のジャニーズJr.事情がさらに動いていく。そこで、現在人気を集めるジャニーズJr.グループを、改めて一つひとつ見ていきたい。今回は、ジャニーズJr.全体を引っ張る存在でもあるSixTONESの特徴を振り返ってみよう。

 SixTONESは髙地優吾、京本大我、田中樹、松村北斗、ジェシー、森本慎太郎から成る6人組。ドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)に出演したメンバーが集まっており、2015年の『ジャニーズ銀座2015』で結成が発表されたグループだ。全員が身長170cm以上というスタイルの持ち主で、ステージ映えする容姿も彼らの武器。さらに、平均年齢23歳(2019年6月10日時点)と若いメンバーが揃っているが、芸歴が長いメンバーが多く、これまで数々の先輩グループに華を添えてきた。昨今では『YouTubeアーティストプロモ』キャンペーンにも抜擢され、「ジャニーズをデジタルに放つ新世代。」というキャッチコピーと共に、Web上での活躍も精力的に行なっている。そんな彼らの魅力を知るために、3つのポイントを挙げたい。

グループとしての完成度の高さ

 SixTONESの素晴らしいところは、なんと言ってもグループとしての完成度の高さだ。ジャニーズ事務所公式YouTubeチャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」にアップされている動画ひとつとっても、まるでバラエティ番組かのようだ。そして、完成度の高さはトークだけではない。コンサートでは自分たちが魅力的に見えるような振りや表情を、これでもかと言うほど盛り込んでいる。さらに、地上波放送でも完成度の高さをしっかり見せてきた。例えば、2019年3月29日放送の『ミュージックステーション 3時間スペシャル』(テレビ朝日系)。Snow Manと共に出演したSixTONESはグループ単独で「JAPONICA STYLE」を披露。他の有名アーティストたちにも負けない完璧なパフォーマンスを見せた。カメラへのアピールも的確で、多くの人の目を引きつけたのではないだろうか。

ワイルドさと中身のギャップ

 例えば、同じジャニーズJr.グループの美 少年を「王子様タイプ」のグループとするなら、SixTONESは「ワイルドタイプ」。ライブパフォーマンスでも炎やスモークなどクールな演出が多く、笑顔で歌うよりも挑戦的かつシャープな表情を見せてくれている。楽曲も「JAPONICA STYLE」をはじめ、洗練されたアグレッシブな印象の曲が多いのが特徴的だ。そんなSixTONESだが、一度口を開くと全員が底抜けに明るい。ジェシーや森本はずっとボケ倒しているし、田中も仕切りながらも爆笑。パフォーマンスとは真逆でワイワイ喋っている6人には笑顔が絶えないのである。「1つで2度美味しい」的に、このギャップがたまらない。トークでファンになった人も、パフォーマンスでファンになった人も、彼らの虜になるのは納得だ。

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