『4 FEELS.』インタビュー

Dream Shizukaが語る、17年目のソロデビューへの決意 「夢を追い続けることをやめたくない」

みなさんからの反応を大切にしたい

Dream Shizuka「かなしみから始まる物語」(from 1st SG「4 FEELS.」)

――今回、ソロとして初めてのフィジカルシングル『4 FEELS.』が到着しました。「かなしみから始まる物語」を含む全4曲で、Shizukaさんの音楽性の多彩さを垣間見せてくれる作品になっています。

Shizuka:色とりどりな4曲を通して、私の様々な表情や思いを感じてもらいたいという気持ちから『4 FEELS.』というタイトルにしました。これまでグループとして培ってきたものを集約しつつ、これから伝えていきたい表情もギュっと詰め込むことができたので、私の過去~現在~未来を感じてもらえる作品になっていると思います。

――ソロとしては自分の感性にブレーキをかけることなく、より柔軟に、より自由に表現していきたい気持ちが強いですか?

Shizuka:そうですね。グループ内では自分の役割がありましたけれど、ソロだとそこは本当に自由。曲ごとに表情をガラッと変えることだってできるわけなので、これからがすごく楽しみなんです。最初のシングルからしてタイプがかなりバラバラな4曲が揃いました。

――1曲目は力強い女性賛歌とも言える「Woman We Are」。サウンド的にはこれまでのShizukaさんを一番イメージしやすいかもしれません。

Shizuka:久々に強めな自分を出してみました(笑)。E-girls時代の私を思い浮かべてくれる方が多いかもしれないですね。タイトルに“Woman”ってワードを使っていますけれど、「誰に何を言われようとも自分の道を信じて進んでいくべきなんじゃない?」っていうメッセージは、性別や年齢関係なくすべての人に当てはまるような気がしていて。もちろん私もそう思ってるし。そういう意味ではシングルの1曲目にふさわしい内容になったと思います。ライブでこの曲をやるときは久々に踊ったりもしたいですね。

――2曲目は湘南乃風のSHOCK EYEさんが作詞・作曲を手がけた「Paper Dream」です。

Shizuka:SHOCK EYEさんとは以前、DANCE EARTH PARTYの「ポッケ」という楽曲でコラボさせていただいたことがあり、いつかまたご一緒したいなとずっと密かに夢見ていたのが今回、実現しました。サウンド的には今までやったことのないロックテイストがやりたかったんですけれど、ロックと言ってもいろんなタイプがあるじゃないですか。なので、細かい部分に関しては私がリファレンスとしてイメージに近い曲を持っていったりしつつ、密なコミュニケーションを取りながら制作していきました。歌詞に関しても、ソロとしての今のリアルな気持ちをしっかり掬い上げていただいた上で書いてもらいました。

――普段、ロックを聴いたりすることもあるんですか?

Shizuka:普段からよく聴きますよ。今まではなかなか挑戦する機会がなかったんですけれど、もともと大好きなので。ロックに限らず、けっこう幅広いジャンルの音楽を聴くタイプでもあるんです。カントリーとかジャズとか歌謡曲とか、もちろんR&Bなんかも聴きますし。ソロではそういった自分の好きな音楽にもどんどん挑戦していきたいなっていう気持ちもあります。

――そして3曲目は「Just keep on dreaming」。ここではご自身で作詞を手がけています。

Shizuka:はい。この曲のデモを聴いた瞬間、「あ、歌詞を書いてみたいな」って思ったんです。ソロとして新しいスタートを切る喜びを伝えたかったんですけど、Bメロにはネガティブな部分もちょっと入ってはいますね。ポジティブな感情だけで終わってないのは今回の4曲ともに共通しているところだと思います。作詞にあたっては自分よがりな表現ではなく、日常の中にあるシーンや、そこで抱く感覚を大事にしたので、聴いてくださる方々の日常にもしみこんで、一歩を踏み出す瞬間の力になってくれたら嬉しいですね。

――4曲目の「かなしみから始まる物語」も含め、本作ではこれまであまり見えていなかったご自身の弱い部分、ネガティブな感情が本当に赤裸々に吐き出されています。そのことはソロとして動き出したご自身にとっての新たな強さになっているような気もするのですが、いかがでしょう?

Shizuka:今までは自信がないとか、恥ずかしいとか、そういった理由から引っ込み思案になってしまうところがけっこうあって。案外、なんでも完璧にできそうって思われているところもあるから、失敗することをとにかく恐れていたんです。期待外れだと思われたくはないなっていう。だから入念に準備をして、その不安を乗り越えてきたところがあったんです。今回、そういった自分のネガティブな感情も楽曲として伝えることができたのは良かったと思っています。

――気持ちがラクになったところがあるでしょうし、だからこそよりナチュラルに自分らしく活動していけそうですね。

Shizuka:そうだったらいいなって思います。「自信あります!」とはまだ言えないですけど(笑)、ここまでやってきたからこその自信はまったくゼロではないですしね。

――ソロアーティストとしてここからはどんなふうに歩んでいきたいですか?

Shizuka:私はソロとしてやっていく上で、自分が発信したものに対してのみなさんからの反応を大切にしたいと思っているんですよ。だから、まずはこのシングルへの反応がすごく楽しみです。そこでの意見や、シングルを制作したことで自分の中に芽生えている「もっとこんなことしてみたいな」という思いを反映しながら、新たな作品を作っていきたいです。アルバムを作るのはもちろん、その先にはツアーで全国のみなさんにお会いしに行きたいという夢もあります。

――アーティスト名に“Dream”が掲げられていますからね。夢は見続けて行くと。

Shizuka:はい。自分自身、夢を追い続けることを絶対にやめたくないし、そんな自分の活動を通していろんな人に夢を見てもらえたらいいなと思います。

(取材・文=もりひでゆき/写真=三橋優美子)

Dream Shizuka『4 FEELS.』(初回生産限定盤)

■リリース情報
『4 FEELS.』
5月22日(水)発売

【収録(初回生産限定盤)】
ディスク:1
1. Woman We Are
2. Paper Dream
3. Just keep on dreaming
4. かなしみから始まる物語

ディスク:2
1. かなしみから始まる物語 (Music Video)
2. Paper Dream (Special Movie)

Dream Shizuka公式アーティストページ

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