立花理香、ソロデビュー2年目に突入 2ndライブで知らしめたキャラクターと歌声の多彩さ
立花理香が2月16日に開催した『立花理香 2nd LIVE~colorful mixer~』は、彼女の持つ色がより鮮やかになったことを感じさせる公演だった。
昨年3月にバースデーイベントを、9月には渋谷TSUTAYA O-EASTで1stライブを行った彼女が、今回舞台に選んだのはZepp DiverCity。本稿ではその夜公演について記していく。
本編は「REALISTIC」から始まり、「赤いアネモネ」、「KOTO-DAMA」、「Flaming Rose」と攻撃的な一面をのぞかせる楽曲が続いた。前回ワンマンよりも表現力は増していたし、ファンに対する煽りもより積極的に。昼公演を経たから、ということもあるだろうが、堂々たる立ち回りを見せていた。
かと思えば、幕間のVTRでは「カラフルパサージュ」のMVオフショットを見せて会場に笑いを起こすなど、緩急をつけることも忘れない。映像が流れたあとは、ピンクのラブリーな衣装にチェンジして登場し「Shining Memory」「marguerite」「Brand New」をキュートに歌い上げるなど、カラフルな多面性を早くもパフォーマンスで表した。
「ここからまったり歌いたいなー」とMCタイムに入ると、例のごとくファンからは水を日本酒かとイジられるなど、観客との賑やかな交流で“カッコいい”“カワイイ”だけじゃない“面白い”一面が前に出てくる。続けて、この日に向けて募集していたカバー曲のコーナーへ。立花は送られてきた楽曲に対し「いろんなリクエストをいただいたんですけど、カオスというか……」と感想を述べつつ、これから披露する楽曲については「色で言うと黒かなー! ちょうどお腹もすいてきたころなので、注文もしつつ歌わせていただきます。スタッフさん、すみません『黒毛和牛上塩タン焼き680円』!」とコールし、ステージが暗転。ピンスポットに照らされた立花が大塚愛の「黒毛和牛上塩タン焼き680円」をキュートな歌声で艶っぽく熱唱した。
楽曲を歌い終えると、最新作『カラフルパサージュ』収録曲であり、同じく色をテーマにした楽曲である「緑の時計」の話題へ。自身が作詞を担当した楽曲には“裏テーマ”をつけるのがすでに立花の定番となっているわけだが、彼女は「大切な人の門出を祝うとても深い愛の歌、というのが表のテーマですけど、みんながみんな幸せな歌だと受け取ってるのかな?」と何かを匂わせる。「緑というのは草木の色でもあるんですけど、英語圏では“嫉妬”って意味もあるんです。裏を返せばとても重ためな嫉妬というか、執念というか。そういった意味合いにも取れるので、これを聴いてぞっとした人もいたかも」と一聴した限りは穏やかなラブソングに思える楽曲の裏側を明かした。その後、同曲を歌唱した立花だが、原曲よりも情念のようなものがこもって聴こえたのは、その情報を教えてもらったからというわけではなく、本人もその裏テーマに沿った歌い方をしていたからだろう。