CIVILIAN、中田裕二コラボ「campanula」で見せた新機軸 柴 那典が“歌謡曲”的アプローチを考察

 また、歌詞にもそのエッセンスが感じ取れる。この曲は〈これからずっとふたりで泣くでしょう 抱えきれない罪を背負って〉というフレーズが象徴するように、いわゆる許されざる“大人の恋”がモチーフになっている。

 70年代~80年代の歌謡曲の時代においては不倫や浮気なども含む大人の恋愛をテーマにしたヒット曲が多い一方、90年代以降のJ-POPにおいてはそういった題材のヒット曲はぐっと減っていく。それはカラオケが主にスナックなど酒席の場で興されるものだった70年代~80年代と、カラオケボックスと通信カラオケが普及し学生や若いOLが友達同士で楽しむようになった90年代という時代環境の差が背景にあるのだが、それはともかく。

 CIVILIANは、これまで基本的には内省的な、自己の内面を覗き込むことから生まれるような楽曲を多く作ってきた。そうした彼らにとって、今回、中田裕二をプロデューサーに迎えて“歌謡曲の系譜”を意識した楽曲制作をしたことは、一つの糧になったのではないかと思う。

■柴 那典
1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば」/Twitter

『邂逅ノ午前零時』

■リリース情報
New EP『邂逅ノ午前零時』
2019年3月13日(水)発売
価格:¥1,500(税込)

<収録曲>
01 邂逅ノ午前零時
02 I feat. まねきケチャ
03 僕ラノ承認戦争 feat. majiko
04 campanula ※中田裕二プロデュース

<初回仕様限定盤>
2018年7月18日に開催されたワンマンライブの模様やMVなどがお楽しみ頂けるスペシャルサイトへのアクセスキー封入(閲覧期間:2019年12月25日まで)
応募ハガキ封入

<購入者特典>
全国のCIVILIAN応援店もしくはツアー会場でニューEP『邂逅ノ午前零時』を予約で、下記の特典をお渡し。

<対象店舗一覧>
1.CIVILIAN応援店舗(カレンダーカード)
2.CIVILIAN TOUR “Hello,civilians.” 2019全国編 会場 CD販売所(B3ポスター/ランダムでメンバーサイン入り)
※特典は店舗ごとに無くなり次第の配布終了。
※②のLIVE会場での予約は全額前金。ポイントカード等も使用不可。
会場によっては配送受付を行わない場合あり。 
特典ポスターは商品と同時に配送。
詳しくは会場のCD販売所にて。

■ライブ情報
『CIVILIAN“Hello,civilians.” 2019全国編』
2019年3月17日(日) 東京 マイナビBLITZ赤坂(ツアーファイルナル)
スペシャルゲスト:まねきケチャ、majiko

CIVILIAN公式サイト

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