どうぶつビスケッツ×PPPが語る、ヒットの経験で得た自信 「お互いを高め合うこともできた」

どうぶつビスケッツ×PPPが得た自信

ジャパリパーク、真のアイドルはPPP? どうぶつビスケッツ? 

ーーそしてカップリング曲1曲目はどうぶつビスケッツ名義の楽曲「たんけんデイズ」はかわいらしくもある一方で、実はスタイリッシュなソウルテイスト。途中の渋めのエレピのソロも……。

尾崎・小野:カッコいい!

ーーこれはこれで新機軸な気がします。

小野:どうぶつビスケッツの楽曲は基本的にポップでかわいかったですもんね。でも「たんけんデイズ」はカッコいい感じもありつつ、私たちらしい、かわいい感じや楽しい感じも残していただいていて。しかも歌詞がストーリーに沿った感じになっているので、この曲はこの曲でちゃんと『けものフレンズ2』の世界を描いてくれてるなあ、っていう気がしています。

尾崎:確かに。歌詞やメロディでどうぶつビスケッツの3人の関係性もちゃんと描いていただいてますし、しかも「たんけんデイズ」っていうタイトルのとおり、アニメの中で繰り広げられている冒険を一緒に体験できる雰囲気もあって。『けものフレンズ』とどうぶつビスケッツらしい楽曲になってると思うし、歌ってて楽しかったです。

ーーPPPのメンバーである佐々木さんと根本さんは「たんけんデイズ」をどう聴きました?

佐々木:確かにカッコよさもあるんだけど、やっぱりイントロの1音目を聴いた瞬間「あっ、どうビスの曲だ!」ってなりました。なんていうか、どうビスってかわいいんですよ。PPPのメンバーの憧れの存在なんです(笑)。

根本:PPPの5人はどうビスになりたんです!

小野:衝撃の真実(笑)。

ーー『けものフレンズ』の世界ではPPPこそがアイドルって設定ですよね?

根本:そうなんですけど、この2年間のうちにリアルの世界では確実にどうビスのほうがアイドルらしくなってまして……。

尾崎:PPPは最近芸人寄りになってるもんね(笑)。

佐々木:なってないよ!(笑)。

根本:でも本当にどうビスにはPPPにはない、かわいい振り付けとかがいっぱいあるんですよ。

佐々木:(両手の拳をアゴの下に引きつけつつ)こんな感じでギュッてしたりとかね。そういうのを見ると「あっ、やりたい!」ってなって、どうビスがリハをしているうしろでこっそり踊ったりしてます(笑)。

小野:ねもっちゃんはどうビスの振り付け完コピしてるもんね。

根本:披露する場面はまったくないんだけど……。

佐々木:憧れるあまり、つい(笑)。さすがにこのままだとマズいんで、アイドルの座を取り戻せるようにがんばります!

ーーがんばってください! そしてそのPPP名義のカップリング曲は「アラウンドラウンド」なんですけど……。

佐々木:ラップです!

ーーだからビックリしました(笑)。

根本:今までのPPPの楽曲ではイワビー(相羽あいな)だけがラップ担当だったんですけど……。

佐々木:今回は全員で。特にキャラクター的にジェーン(田村響華)やフルル(築田行子)がどんなラップをするのか全然想像がつかなかったんですけど、みんなキャラクター性を残しつつ、すごくかわいくラップできてるなって思っているので、すごく好きですね。歌詞も「次は君が飛び立つ番だ!」って応援ソングみたいな感じになっているので、聴いてくれるフレンズみんなの背中を押せたらうれしいです。

ーーその「すごくかわいくラップでき」ていることにもビックリしたというか。この曲って「ヒップホップでございます」というトラックではないじゃないですか。

佐々木:オーケストラみたいなイントロから始まるし、まさかそのあとラップがくるとは思えない楽曲ですよね(笑)。

ーーしかも途中でレゲエみたいな裏打ちのシャッフルにリズムチェンジして。よくこのオケに乗せて、しかもキャラクターのままでフロウできるなって驚きました。

根本:ラップのパートの歌詞を書いたらっぷびとさんがレコーディングのディレクションもしてくださったんですけど、そのアドバイスのおかげですね。

ーー具体的にはどんなアドバイスを?

根本:デモには当然らっぷびとさんのラップが仮歌として入っていたから、「あっ、らっぷびとさんだ!」「たーのしー!」って聴きながら(笑)、「この仮歌をなぞるようにラップすればいいのかな」って感じで練習していたんですけど、「一回ぼくのラップは忘れてください」「キャラクターを意識してセリフっぽくラップしてほしい」ってアドバイスをくださって。それで、ほかのキャラクターソングを歌うときと同じように(根本が演じる)コウテイらしさをイメージすることに集中できたというか。それはきっとPPP全員そうで。それぞれのラップパートがちゃんとキャラクターっぽくなっているから、いい意味でデコボコしているというか、メンバーの人数分だけいろんなラップを楽しめるようになっているなって思っています。

小野:それがすごいんですよね。PPPってどうビス以上に毎回毎回難しいことを要求されている気がするんですけど、ちゃんとそれに応えてますから。絶対私、ラップ噛むと思うし(笑)。

根本:(小野演じる)アライさんで歌うと確かに噛みそう(笑)。

小野:だから(『けものフレンズ』の舞台)ジャパリパークのアイドルはやっぱりPPPなんですよ。どんな曲でも歌えるんですから。

尾崎:そういう引き出しまで持ってるのかって信頼感があるし、早く生で歌っているところを聴いてみたいですよね。

佐々木・根本:がんばります!

ーーちなみに今後、どうぶつビスケッツ×PPPとしてこんな活動をしてみたいっていう野望はあったりします?

佐々木:そうだなあ……。『けものフレンズ』のときもアニメの劇中歌ではない、純粋なオリジナルアルバムをどうビスとPPPで作らせてもらったり、ゲームの主題歌を歌わせていただいているので、これからもアニメ外の活動はある気がするし、それはぜひやってみたいですね。

小野:あと『けものフレンズ2』から出てきた新しいキャラクターもいるので、その子が歌ったらどうなるんだろう? っていうのも楽しみではありますし。個人的には『けものフレンズ2』になってアライさんともうひとつ、オオセンザンコウの声も担当させていただけるようになったので、オオセンザンコウにも歌わせてあげたいなって思ってます。

尾崎:アライさんとオオセンザンコウが一緒に歌ったら面白そう!

ーーなんで小野さんにやたらと負荷を掛けたがってるんですか(笑)。

小野:でも『けものフレンズ』ってそういう遊びもできる作品だと思うし、8人でいろんな経験をさせてもらってお互いを高め合うこともできたので、このメンバーでもっといろんなことをしたいですね。

(取材・文=成松哲)

■リリース情報
『乗ってけ!ジャパリビート』
発売 :2019年2月13日(水)
通常盤
価格:¥1,300(税抜)
<収録曲>
01.乗ってけ!ジャパリビート / どうぶつビスケッツ×PPP
02.たんけんデイズ / どうぶつビスケッツ
03.アラウンドラウンド / PPP
04.乗ってけ!ジャパリビート( -off vocal ver.-)

初回限定盤A
価格:¥2,000(税抜)
<収録曲>
01.乗ってけ!ジャパリビート / どうぶつビスケッツ×PPP
02.たんけんデイズ / どうぶつビスケッツ
03.アラウンドラウンド / PPP
04.たんけんデイズ( -off vocal ver.-)

初回限定盤B
価格:¥2,000(税抜) 
<収録曲>
01.乗ってけ!ジャパリビート / どうぶつビスケッツ×PPP
02.たんけんデイズ / どうぶつビスケッツ
03.アラウンドラウンド / PPP
04.アラウンドラウンド( -off vocal ver.-)

初回限定盤A特典
特典DVD
<収録内容>
「乗ってけ!ジャパリビート」Music Video
「乗ってけ!ジャパリビート」MV&レコーディングメイキング映像

初回限定盤B特典
特典DVD
<収録内容>
「けものフレンズ2」アニメーション制作メイキング

「けものフレンズMUSIC」CD特設サイト

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