新しい地図は再び新しい時代を切り開く 稲垣&草なぎ&香取の歌う姿に感じたエネルギー

新しい地図は再び新しい時代を切り開く

 「必ず、どなたかが亡くなって、息づいて、自分も去っていって、また誰かがやってくる」。古舘伊知郎とのホンネトークでも、こんな話題が展開された。「日本古来の“予祝”という引き寄せ」「自分を育て直すという感覚」「孤独とひとりぼっちの違い」「連なりの中で生かされていること」……古舘は、一つひとつの言葉の概念を解きながら、3人のホンネを紐解いていく。

 「言葉なくても30年くらい一緒にやってきたんです。だけど知らないこと、いっぱいで。わかってるつもりだったけど」(香取)、「ひとことでも話すと軌道修正できるって、そういうところありますよね」(草なぎ)、「感覚で通じ合ってるって思い込んでしまう。それをつくづく感じました」(稲垣)という彼らに、古舘は「過去の自分たちに感謝しながら、わかってるつもりでもわかってなかったって素直に見つめながら、前向きですごく良かったなって」と目を細める。

 「孤独を知ることが、相手に感謝できる」。古舘とのホンネトークは、そんなひとつの結論を導いたように見えた。以前、3人は「新しい地図は、グループとは違う」と明言していたのを思い出す。今、彼らはグループ=実家から独り立ちして、それぞれがひとり暮らしでありながら、シェアハウスに住んでいる感覚に近いのかもしれない。離れてみてはじめてホームのやさしさを実感したり、こんなに自由に動けるのかと羽を伸ばしたり……彼らも今あらためて、それぞれの孤独と感謝を噛み締めているのだろう。

 集合体に感謝しながら、一人ひとりが自立していくこと。ひとりを受け入れながら、〈きっとNAKAMAがいるはず/ひとりじゃないぜ〉と、つながる新たな幸せ。平成の時代を国民的スターとして照らしてきた彼らは、再び新しい時代を切り開く存在として私たちに生き様を見せてくれるのかもしれない。

(文=佐藤結衣/(c)AbemaTV)

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