PrizmaXはホリックとの絆を支えに“Nonstop”で進んでいく AiiA 2.5 Theater Tokyoレポ

 そしてこのライブならではのお楽しみが、高揚感のある『PrizmaX Nonstop』仕様に再構成された楽曲たちだ。メンバーがステージの床を掃除するという設定でモップや大きなバケツを持って登場し、そこからストンプ風のパフォーマンスを展開するくだりでは、ポップな「Woh!」がバンド風サウンドに変身。ファンキーなサウンドがトレードマークだった「UP<UPBEAT」などは4つ打ちのハイテンションなアレンジに生まれ変わっていて、ホリックたちもかなり驚いている様子だった。もちろん慣れ親しんできた曲のアレンジには賛否両論あるだろうが、4人が最近のインタビューなどで口々に語っているのが「これまでのPrizmaXらしさをいい意味で壊していきたい」ということ。この日の選曲やアレンジからは、アーティストイメージをアップデートしていきたいという強い思いを感じた。

 グループとして壁に直面することがあっても、ホリックとの絆を支えに“Nonstop”で進んでいこうとする決意を表明しているようにも聞こえたのが、ラストに据えられた「Find The Way~卒業~」に散りばめられたフレーズの数々だ。〈今日まで支えてくれた 君への贈り物 今も出来るありがとうを伝えていこう〉〈逃げ出したいくらいツラい夜も 越えて君とまた出会えたから もっと大切に思えるんだ〉……。

 爆発的な盛り上がりを見せ予定になかったアンコールも披露した2部のエンディングでは、ウィンが笑顔で「2018年はいろんなことがあったけど、PrizmaXはホリックをどこまでもつれていくから、ついてきてください。俺たちはホリックを、絶対に裏切りません!」と結んだ。4人を見守るホリックたちの表情もまた、笑顔で満ち溢れているように感じた。

 このあと、まったく内容の異なる『PrizmaX Nonstop』追加公演を12月23日に原宿クエストホールで開催するPrizmaX。次なるワンマン『PrizmaX Live Level 8』(2019年7月6日)も発表されており、これまで芝居仕立てなどさまざまなアプローチで魅せてきたシリーズだけに、一体どんな手でくるのだろうか。早くもソワソワした気分にさせられている。

(文=古知屋ジュン)

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