稲垣吾郎「SUZUNARI」は美しい詩を朗読するよう? 主演ドラマ『東京BTH』と主題歌に触れて

 トークはゆるめに、でもフレームはしっかりと。そんな半熟卵のようなおいしさが、このドラマにはある。フィルムで撮影したかのような味のある映像が美しく、ロゴのフォントもスタイリッシュ。オープニング映像も、シンプルでありながら実にフォトジェニックだ。また、ゴローが揃えたというセットのインテリアもかわいい。リョウの職業が生花店ということもあり、カットインする花たちも美しい。男性3人のシェアハウスという設定にも関わらず、どこか女心を掴むようなオシャレさが漂うのだ。4話のゲスト・水嶋ヒロが「室内を見せていただいてもいいですか?」とキッチンの方へ移動するシーンもあるので、ご注目を。ジュンによって美しく整えられながらも、ほどよい生活感がある見せる収納&整頓術は、ぜひとも指南願いたくなる。

 そんなこだわりが光るビジュアルに対して、音楽も洗練された印象。なかでも、稲垣が歌う主題歌「SUZUNARI」は必聴だ。透明感がありながら、しっかりと耳に届く稲垣の歌声は、スマートで美しい映像によく映える。作詞・作曲を手がけたのは、ゲスの極み乙女。の川谷絵音。稲垣をイメージして作ったという「SUZUNARI」の歌詞に、稲垣本人は「どうして僕のことをこんなに分かってくれているの? と思うほど」とコメントしている。本編映像では稲垣がまるで美しい詩を朗読するような耳馴染みの良さを、そしてAmazon Music、iTunes Storeなどで配信がスタートする12月21日以降は、じっくりと歌詞を読み込んで楽しみたい。

(文=佐藤結衣)

■配信情報
『東京BTH~TOKYO BLOOD TYPE HOUSE~』
12月7日(金)よりAmazon Prime Videoにて全10話独占配信開始
出演:稲垣吾郎、要潤、勝地涼
#1 「一緒に住むということ」ゲスト:柄本時生
#2 「同居人はハリウッドスター?」ゲスト:森崎ウィン
#3 「男と女 その間にあるもの」ゲスト:壇蜜
#4 「仕事、家族、素顔、そして‥」ゲスト:水嶋ヒロ
#5 「演技をするということ」ゲスト:皆川猿時
#6 「芸能界一のクズ、現る」ゲスト:蛭子能収
#7 「親子ってタイヘンだ」ゲスト:マリック親子
#8 「台本の作り方」ゲスト:根本宗子
#9 「緊急事態発生!」ゲスト:みやぞん
#10 「さらば友よ」ゲスト:草なぎ剛
企画:鈴木おさむ
総合演出:工藤浩之
監督:中村太洸、頃安祐良
脚本:鈴木おさむ、オークラ、吉井三奈子、山田能龍、竹村武司、 福田卓也
制作:株式会社ケイマックス
(c)2018東京BTH製作委員会

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