乃木坂46 4期生はグループに新風を起こす? 『お見立て会』で早くも発揮された個性

 乃木坂46が、12月3日に『乃木坂46 4期生お見立て会』を開催した。

乃木坂46 4期生

 18thシングル「逃げ水」でWセンターを務めた与田祐希と大園桃子、最新シングル「帰り道は遠回りしたくなる」でフロントメンバーを務める山下美月や梅澤美波など、乃木坂46の新しい風として3期生がファンの前に初めてお披露目されたのが、2016年12月。あれからおよそ2年が経ち、同じ日本武道館という大舞台でグループの未来を担う4期生が初お披露目となった。

 今夏より行われていた『坂道合同オーディション』にて、応募数12万9182人の中から乃木坂46の4期生として加入したのは、遠藤さくら(えんどう さくら)、賀喜遥香(かき はるか)、掛橋沙耶香(かけはし さやか)、金川紗耶(かながわ さや)、北川悠理(きたがわ ゆり)、柴田柚菜(しばた ゆな)、清宮レイ(せいみや れい)、田村真佑(たむら まゆ)、筒井あやめ(つつい あやめ)、早川聖来(はやかわ せいら)、矢久保美緒(やくぼ みお)の11名。ニュースアプリ「SmartNews」の乃木坂46チャンネルにてメンバーのスペシャル動画が公開されたり、乃木坂46公式Twitterでは初めてのロケ撮影の写真がアップされたりと段階的に顔出しがされていたが、お見立て会ではその名の通り約1万人のファン一人ひとりが彼女たちを“見て選び定めること”という目的がある。同イベントでは、過去の坂道シリーズにおけるお見立て会と同様に「自己PR」「ライブパフォーマンス」「握手会」が行われた。

 「乃木坂の詩」をバックに姿を見せた4期生たちの中には、緊張と日本武道館という大舞台に圧倒され泣き出しそうになるメンバーもいた。その中で、一人満面の笑みを浮かべていたのが、15歳の清宮レイ。彼女はライブパフォーマンスの1曲目を飾った「ぐるぐるカーテン」でセンターを担当。かつて、生駒里奈をセンターに乃木坂46の清らかなイメージを定着させた「ぐるぐるカーテン」のセンターとして相応しい、清純無垢な清宮がステージにはいた。自己PRではだらだら3年、しっかり3年の計6年やっていたという体操を披露。「ロンダート」「ブリッジ」などのゆか技と同時に自己PRを行い、ファンの度肝を抜いた。一方で「好きな食べ物はホルモン」「歌は少し苦手」と、アイドルらしい要素を上手く取り入れながら、会場を和やかな空気にしていた。

 清宮と同じ15歳の柴田柚菜は、2003年3月3日の雛祭り生まれであることから、誕生日が覚えやすいとファンにアピール。パフォーマンスでは「制服のマネキン」でセンターを務め、鋭い眼光でクールなパフォーマンスを見せた。柴田は趣味で続けていた新体操の技、ボール、フラフープ、クラブ、リボンを披露しながら「チアを習っていたので、野球の応援をするのが好きです。いつか始球式をするのが夢です」「とても諦めが悪いので、決めたことは最後までやります」と自己PRをした。また、大きなステージでの落ち着きを払った雰囲気も非凡なものを感じさせた。

 「ぐるぐるカーテン」「制服のマネキン」に続き、最後にパフォーマンスとなったのが「インフルエンサー」。複雑な振り付けかつ高速ダンスで知られるこの楽曲のセンターを担当したのが、17歳の遠藤さくらだ。「インフルエンサー」は、西野七瀬、白石麻衣によるWセンターの楽曲だが、4期生は11名と奇数なこともあり、遠藤の単独センターとなったのだろう。お見立て会スタート時から、堂々とした振る舞いが目を引いていたのだが、「インフルエンサー」のパフォーマンスを見て、そのスラッとしたスタイルの良さにも、楽曲のセンターを担う親和性の高さを感じさせた。癒し系と言われることが多いという遠藤は、自己PRで特技のクラリネットを披露。乃木坂46「ここじゃないどこか」を優しい音色で演奏し、早速ファンの心を癒していた。SmartNewsの動画インタビューでは、直したい部分として恥ずかしがり屋なところを挙げていたが、3期生で言う大園のように乃木坂46の活動を経て、これからどのように変わっていくのかも楽しみである。

関連記事