綾野ましろ、ボーカリストとして1段上へ 特別な想い語った『YOUR WORLD』を振り返る

綾野ましろ、ボーカリストとして1段上へ

 ライブの中盤では「いつも拳を上げて、声を張り上げて、飛んでくれてるけど、次の1曲はサイリウムを1回、休ませてあげてください。空間に浮かび上がった幻を感じてほしいと思います」と観客にお願いし、神秘的なライティングの中でロックバラード「幻燈」を情緒たっぷりに熱唱。和メロのバラード「shinkiro」に続き、TVアニメ『D.Gray-man HALLOW』(テレビ東京ほか)のEDテーマ「Lotus Pain」ではスタンドマイクでロックバンドのボーカリスト然とした迫力をみせ、スローテンポの楽曲での堂々たる歌いっぷりには場内から大きな拍手と歓声が沸き起こった。

 ワンマンライブのタイトルについては、「いっつも私、羽根がなかったの。『Wingless Diver』とか、ちょっとついたなと思っても、『tiny wings』とか」と笑わせ、「でもね、『YOUR WORLD』という世界では、大きな翼を想像して、創造できる。私たちが創造した世界は絶対にいいものになる、居場所になると思う」と説明。そして、「この曲でひとつになりましょう」と呼びかけた「vanilla sky」、観客の大合唱と綾野のフェイクが重なった「RAY OF LIGHT」で本編は終了した。さらに、アンコールでは、“この居場所で一緒に歌おう”という願いを込めた「LAST FUTURE」など3曲をパフォーマンス。彼女の好きな四字熟語でファンとの合言葉になっている「どばじゅーが」(編注※駑馬十駕/才能が余りない者でも、努力をすれば才能がある者に並ぶことができるという意味)と声を合わせて締めくくり、「これからも私はどばじゅーがしていくので、みなさんついてきてください。また絶対に遊びましょうね」と綾野ましろと観客で作る居場所での再会を誓った。

(写真=Makiko Takada)

■永堀アツオ
フリーライター。音楽雑誌「音楽と人」「SONGS」「MyGirl」などでレギュラー執筆中。「リスアニ!」「DIGA」「エンタメステーション 」「CINRA」「barks」「EMTG」「mu-mo」「SPICE」などでも執筆。サザンオールスターズ、でんぱ組.inc、miwaのFC会報のライティングも担当。

綾野ましろ「GLAMOROUS SKY」

■配信情報
綾野ましろ「GLAMOROUS SKY」
配信中

作詞:AI YAZAWA
作曲:HYDE
Mashiro Ayano version arrange:Carlos K.
(c) 2005 by NICHION,INC. & OUR SONGS Inc. & Sony Music Publishing (Japan) Inc.

■関連リンク
綾野ましろ オフィシャルサイト

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