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アルバム『じゃぱみゅ』特別対談

きゃりーぱみゅぱみゅ×中田ヤスタカ対談 アルバム『じゃぱみゅ』解説&デビューから7年間の変化

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 日本が世界へ誇るポップアイコン・きゃりーぱみゅぱみゅが、約4年ぶりにオリジナルアルバム『じゃぱみゅ』をリリースした。“じゃぱん+きゃりーぱみゅぱみゅ”を意味するタイトルの通り、きゃりーらしい“独自のオリエンタルなセンス”に進化を感じた快作の誕生だ。

 詞曲とサウンドを手がけるプロデューサー中田ヤスタカは、最新作を「いままで出してきたシングルが主役を奪われるレベルのいい曲がいっぱい入ってる」と、自信作であることを自負する。さらに、アルバムについては「“じゃぱん”といっても和風テイストにスポットを当てるというよりは、もっとファンタジー。リード曲『音ノ国』でもそうなんですけど、『じゃぱみゅ』っていう架空のオリエンタルの島国みたいなイメージですね。アルバム1曲目から、和風でくるのかと思ったらチップチューンだし。独特なテクノロジーやエンタメのセンスを持っているのが日本だと思うので、そんな視点からのコンセプトなんです」と解説する。

 普段、表立って対談することのない、きゃりーぱみゅぱみゅと中田ヤスタカのふたり。10月7日にOAされたSPACE SHOWER TVの番組『V.I.P. —きゃりーぱみゅぱみゅー』での対談を基に、貴重なトークによって裏付けられた楽曲に込められた思いの強さ、こだわりの深さ。忖度なしのガチ対談をお楽しみあれ。(ふくりゅう)

全曲解説対談:最新アルバム『じゃぱみゅ』について 

きゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー):中田さん、今日はよろしくお願いします。『じゃぱみゅ』が発売されました。どうですか? 

中田ヤスタカ(以下、中田):タイトルは最後の最後に決めたんだよね。「曲が溜まってきたけどタイトルどうしよう?」って、いろんな人に急かされて(笑)。今回、あまり何も考えないで作りはじめたから。シングルもいっぱい出したけど、どこからどこまでを次のアルバムに入れようかを迷って。アルバムの曲を作ってからでいいかなって思ったら、自然とオリエンタルな方向になって。

きゃりー:そうですね。「音ノ国」をレコーディングした時に、中田さんが「ちょっと今回オリエンタルにしていこうかな」って言ってて。「タイトルどうします?」って言ったら、「う〜ん『じゃぱみゅ』。ぶっ(笑)」みたいな感じで吹き出していて(笑)。

中田:ははは(笑)。思えば、「にんじゃりばんばん」とか和風の曲はこれまでもあったけど、使ってる音がきゃりーの場合、音楽室の中のおもちゃみたいな音で。オーケストラやマーチングバンドで入ってるような西洋の楽器を使っていて、鳴っているのは実は和のメロディっていうオリエンタルな曲が多い。お琴とか、わかりやすい和は使ってないから。

きゃりー:たしかに「最&高」とかもそうですもんね。

中田:「原宿いやほい」も海外の音でやってるけど、メロディは民謡っていうか童謡というか。教科書に載ってるような、小学校の時に歌ったような懐かしいメロディをサウンドを置き換えてやってるみたいな感じが多くて。

きゃりー:わかります。『じゃぱみゅ』、本当に素晴らしいアルバムで。今回、アルバム発売前に2回、コンサートで先行して披露したんですよ。

中田:もうツアーがね、はじまっていて。

きゃりー:そう、ツアーがすごい盛り上がっています。アルバムは4年振りだったので、待っているファンの人ってすごい多かったんだなって思いました。

1曲目:バーチャルぱみゅぱみゅ 

きゃりー:まず1曲目が「バーチャルぱみゅぱみゅ」ということで。これはどんなイメージかありますか?

中田:ゲーセン行ったことありますか?

きゃりー:あります。

中田:きゃりーの「音ノ国」みたいなゲームの世界観で、キャラクター選択をしている画面のイメージなんです。「音ノ国」の姫のきゃりーを選ぼうかな、みたいな。

きゃりー:なるほど、すごいいいですね。はじめて知りました、それ。

中田:あと単純に、バーチャルって言葉をタイトルに使いたかった(笑)。

2曲目:キズナミ 

きゃりー:続いて2曲目の「キズナミ」。これもオリエンタルなメロディですよね。

中田:今回、いろんなテンポの曲が入っていて。僕の曲ってEDMとかハウスやテクノでよく使われる早いテンポの曲が多いと思うんだけど。もうちょっと、歩いている時のテンポに近いやつを作りたくて。それでちょっとだけテンポは遅いんだけど、遅くなったというより、“うちわで、ほい!ほい!”みたいな感じで刻んでいて。ライブとかで、そんな盛り上がり方をしたらおもしろそうだなって。

きゃりー:たしかに、この曲聴きながら歩くとめちゃめちゃ合うんですよ。

中田:そうなんですよ。ウォーキングだね。

3曲目:原宿いやほい 

きゃりー: 3曲目は「原宿いやほい」。どうして3曲目に「原宿いやほい」を入れてきたんですか?

中田:新しい曲をいっぱい作ってると、新しい曲を聴いてほしくなるんですよ。だから新しい曲と新しい曲の間に挟んでみた。まぁ、ゲーセンで100円入れてキャラクターを選んで、最初「キズナミ」ぐらいのウォーキングからはじまって、「原宿いやほい」でジョギングになるんですよ。ランニングマシンの機械が速くなりはじめる。僕ジムとか行かないんですけど、そんなイメージで。

4曲目:音ノ国 

きゃりー:それで4曲目にアルバムのリード曲として「音ノ国」がくると。

中田:これテンポが速いんで。

きゃりー:めっちゃ速い。

中田:走れますね。

きゃりー:連動してるんですね。

中田:最初の坂、みたいな感じで。

きゃりー:「音ノ国」はライブだとペンライトを使用していて。よさこいとオタ打ちのミックスみたいな踊りなんです。途中の間奏の部分で“ハイ、ハイ!”みたいな。あそこでペンライトの色を全員で変えるっていうのをやっていて。手動なのにみんな揃っていて、すごい楽しんで盛り上がっています。

中田:それ観るのがすごい楽しみですね。「キズナミ」は裏拍とる感じなんだけど、「音ノ国」は完全に真上に体がいける感じにしようと思って。曲を作ってる時もスタジオの中ずっと“エッホエッホ”しながら(笑)。実は後ろにすごいちっちゃい音で“エッホエッホ”ってずっと入ってるんだよね。飛脚の声が。

きゃりー:うそ?

中田:“エッホエッホ”って入ってて(笑)。自分も飛脚みたいな感じでずっと走り回りながら曲を作ってた(笑)。

きゃりー:中田さんがですか? うそ〜、すごい(笑)。え〜、後で聴いてみよう。なるほど。“エッホエッホ” (笑)。

中田:制作の佳境になってくるとテンションが上がってくるので、あまり椅子に座らないで曲を作るんです。それで“エッホエッホ”しながらね。

きゃりー:そうだったんだ。

中田:スタジオで右回りし続けると目が回ってくるから、左回りもやるんですけど(笑)。

きゃりー:この曲の完成版を聴いて、アレンジがめちゃくちゃすごいなと思ったんですけど、相当気合い入りました?

中田:途中からすごいスイッチ入って楽しくなっちゃって。休憩しないで、丸一日以上ずっとスタジオにこもって作ったね。アイデアが止まらなくて。

きゃりー:それで“エッホエッホ”しながら。

中田:そうそう。

5曲目:きみのみかた 

きゃりー:そして5曲目に「きみのみかた」がくる。これまたちょっとテンポゆっくりめですよね。

中田:ちょっと休まないと。お水飲んでね。

きゃりー:わたしの友達がアルバムの感想を教えてくれたんですけど、「きみのみかた」が一番好きっていう人が多くて。シングル曲でありながら代表曲でもあるんだなって思いました。ラップにも挑戦してますから。

中田:韻を踏む歌詞を書くの楽しいなって。「ラップの場合だったらこういう歌詞なのかな?」ってメロディに乗せたらすごい楽しくて。これからラップの曲を増やしてもいいかなと思うぐらい楽しかった。

きゃりー:中田さんってまじすごいなと思ったのが、「きみのみかた」って1回「こんな曲作ってるよ!」って送ってきてくれたんですね。その時の歌詞が攻めていて。「え〜、今の日本に対してめちゃくちゃストレートに物申している攻撃的な歌詞だな」と思ったら、〈期待のリップサービス〉っていうオシャレな言葉に変換されてできあがったので、すごいと思いました。中田さんのちょっと裏側を見れた気がして。

中田:そうだっけ(笑)。

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