関ジャニ∞を愛さずにはいられない 新曲「ここに」とドームツアーから滲み出る“がむしゃらさ”
〈始まるんじゃない 始めるんだぜ!!〉とは、なんと今の関ジャニ∞にピッタリな歌詞なのだろう。WANIMAが初めて他アーティストに楽曲提供をした「ここに」は、新たな道を歩みだした関ジャニ∞、そしてその姿を応援するファンに寄り添った、なんとも清々しいメッセージソング。そして、今夜の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で、関ジャニ∞とWANIMAが共演する。新体制となった関ジャニ∞のパフォーマンスに加えて、2組がどんなトークを繰り広げるのか非常に楽しみだ。
「関ジャニ∞はこうあってくれよ、というメッセージのような感じもして、うれしかったですね……ほんまそうやなって」。朝日新聞のインタビューで錦戸亮は、メンバー全員で初めてこの曲を聞いたときのことを振り返る。関ジャニ∞は“こう”あってほしい、の“こう”とは、確かに私たちの中に存在する共通のイメージだ。今を必死に生き抜こうとする無骨さ。誰もが直面するネガティブな感情にもへこたれず、笑いと音楽で正面からぶつかっていく。そのロックなエネルギーこそ、彼らの真骨頂だ。
メインボーカル・渋谷すばるという大きな存在が抜けたこと。そして、安田章大の体調が今も万全ではないこと。7月15日にスタートした5大ドームツアー『関ジャニ'sエイターテインメント GR8EST』のリハーサルは、いつもの倍以上の時間をかけて行なわれたという。そんな中で、初披露されたのが「ここに」だった。無意識に耳が探してしまう渋谷の声はもうない。だが、彼と紡いできた音楽は、確実にそこにあると感じられた。
「必死に必死に歌ってきたんですよ」。8月25日放送のラジオ『オールナイトニッポンサタデースペシャル 大倉くんと高橋くん』(ニッポン放送)では、大阪公演を終えた大倉忠義が声をからして登場した。「そんなに変わったわけじゃないかもしれないけども、6人体制になり、僕もちょっとは歌割りが増え、例年よりも歌うパートをいただけるようになりまして。まだ慣れてないんですかね? でも、人生でこんな声になったの初めてです」。夜通しカラオケで歌い喉を酷使したときでも、これほど枯れたことはなかったと続ける大倉。今の関ジャニ∞は、これまで以上にがむしゃらなのだと、伝わってくる。