ニューシングル『Jesus』インタビュー

超特急、6人で追求するグループのあり方「8号車と一緒に目指すところに近づいていきたい」

それぞれが支えあって活動できている(タクヤ)

タクヤ

ーー超特急ってダンスミュージック一辺倒じゃなくてこういうロック系のバンドサウンド寄りな曲が多いのも特徴的ですよね。C/Wのほかの3曲もそれぞれ趣が違いますが。

タカシ:「up to you」はリゾートとかでも流れてそうな、夏にぴったりのさわやかな曲なんですよね。ソカ(カリブ発祥のダンスミュージック。日本ではMINMIなどが取り入れている)っていうリズムを取り入れてるんですけど、聴いててすごく楽しくなるようなノリなんです。“何気ない日常って、実はこんなに素晴らしいことなんだ”って、さりげなく教えてくれるような歌詞もいいなあと思います。

ーー「超越マイウェイ」(FC盤限定)は「SAIKOU KOUSHIN」とは別な方向性で、超特急というグループのテーマソングっぽい部分がありますよね。歌詞の〈用意されたレールはいらない〉に、初期の名曲「Signal」の〈railは自分で選ぶから〉を重ねたりもしました。

リョウガ:確かにこの曲でも未来の理想を歌ってるんですけど、「Signal」と決定的に違うのはダサさ加減ですかね。この曲は振りがまだ決まってないんですけど、8号車のみなさんがこの曲を聴いたら「BREAK OFF」みたいなはっちゃけ系のダンスを想像すると思うんですよ。でもこれに関してはかっこよくキメたくて。そういうところでも8号車の期待を、いい意味で裏切っていこうかなと。

超特急「超越マイウェイ」MUSIC VIDEO Short ver.

ーーなるほど。そして「Fashion」(通常盤限定)はこれまでの楽曲にはなかったタイプの大人っぽい曲ですね。

ユーキ:普通に街で流れてて「かっこいい曲じゃん……(検索するフリからの)え、超特急!?」ってなってほしい(笑)。

ユースケ:甘い感じに聞こえるけど、歌詞にもちゃんと深みがあって。

カイ:この曲はタクヤがすごく好きなんですよ。

タクヤ:この曲はここまで活動してきたからこそ、ようやくできるような曲なのかなって。初期の頃にこの曲をやったとしても背伸び感がありすぎるし、メンバー全員が20歳を超えて大人になったからこそ、こんなオシャレな曲も映えるようになったと思うんです。

カイ:振りがつくとまたイメージが変わると思うからなんとも言えないですけど、個人的には「SAIKOU KOUSHIN」の振りがヒットですね。懐かしの『サイドライン』(2015年の超特急主演映画)みたいな。

リョウガ:おーっと、それは意味深ですね?

カイ:〈レッツゴー バニゴー うさぎ レッツゴー!〉みたいなね。前から知ってくれてる8号車の方には、ここのパフォーマンスに注目していただきたいです。

ーーそれは楽しみですね! そして、この記事が出るころに開催中の『“超”超フェス』についても聞いていいですか? 現時点で出演者はまだ解禁されてないですが、前回の2マン形式とはかなりイメージが変わりそうですね。

リョウガ:今回は本当に文字通りフェスっぽい、お祭りに近いような感じになります。実はゲストの方々は、これまで僕らとはほぼ関わりがなかった方々になるんですよね。

カイ:去年のは「なるほど、そういうつながりね!」みたいなものがあったと思うんですけど、今年はそういう意味では「えっ、そこなの!?」みたいな驚きがあると思います。いい意味で世代的にも幅がありますし。

タカシ:だからこそ、当日に起きる化学反応がすごく楽しみで。

リョウガ:ジャンルも全然違うし、未知数だし。お互いのファンの方々とかの反応も楽しみです。

タクヤ:たくさんの方々とコラボできるのはうれしいよね。個人的には超フェスのテーマ曲でもある、「SAIKOU KOUSHIN」の披露が楽しみで。

ーーそして7月からは各地のフェスにも出演しますね。

リョウガ:『イナズマロックフェス』は前に1回だけ出たことがあるんですけど、久しぶりなんでうれしいんですよ。

タクヤ:そうそう。初めて出たときのお客さんの多さに驚いたことを今でも覚えてます。あの場所で、前よりも進化した超特急を見せたいっていう気持ちもあるし。

タカシ:僕は地元の『a-nation』大阪公演に出られるのも嬉しいです。

カイ:『a-nation』の長崎公演にも出させていただくんですけど、僕はハウステンボスに行けるのが普通に楽しみですね!

リョウガ:フェスはどこ行っちゃった?

カイ:いやもちろんどこに出させてもらえるのも幸せなことですけど、ご当地ネタも大事ですよ!

ユースケ:真面目な話をすると、毎年どこに行ってもどれだけ超特急の印象を残せるか、そこが気になりますね。“ここにはこういう人たちが出てるから、じゃあ僕らはこういうパフォーマンスをしよう”とか、そういうことを考えたり準備してる時間が好きなんです。

ーーワンマンとは別の意味で燃える部分ですよね。最後になりますが、新体制になってちょうど半年くらい経ちますね。この半年を振り返っていただけたらと。

ユーキ:あっという間で、気付けばもう半年か、って。年末のツアーまで決まってるし、なんならもう2018年終わるくらいの勢いだよね。

タカシ:ホントにそう。シングルも2枚目だしね。早い。

ーーこの半年でグループとして変化したポイントはどんなところだと思いますか?

リョウガ:前よりも楽曲やライブだとかを、“みんなで作ってる”という感覚が強くなりました。よりいろんな制作の部分が身近になったというか。

カイ:各自がアイデアを出し合ったりすることも増えましたね。

ーーより結束が強くなった?

ユーキ:そうですね。6人になったからといってパワーダウンしたとは思われたくないし、より全力で走っていきたくて。8号車に対しても「安心して僕たちについて来いよ!」っていう気持ちでいますし。あとはメンバーみんなの得意分野というか、個性を活かせるようになったとも思います。

タクヤ:よりそれぞれが支えあって活動できているのかなと思います。特にタカシはボーカル1人になって、僕らの想像をはるかに超える辛さがあったと思うんです。そんなタイミングでもみんなが支え合ってここまでやってこれたことが、何よりも僕らの力に変わったなと思います。

ユースケ

ーータカシさんがフォーメーションに入って6人が一体になって踊るような曲では、パフォーマンスにより勢いが出てきた印象があって。

タカシ:僕も前より踊るようになったし、5人もコールとかでより声を出すようになったし。

ユーキ:今は“6人でライブをする”ことを強く意識するようになりました。6人でしかできないことを毎回追求していきたいし、過去に積み上げてきたものいいところはもちろん残しつつ、新しい見せ方にも挑戦していきたいです。

リョウガ:半年だとまだまだという気持ちもあるんですけど、8号車と一緒に走りながら、今の超特急の“正解探し”じゃないですけど、目指すところに近づいていきたいと思います。僕らの曲はいろんな意味で振り幅があるので、タカシも歌うのが大変だと思いますし僕らダンサーもいろんなパフォーマンスを追求するのは大変ではあるんですけど、それも超特急というジャンルを確立するために必要なものだと考えて頑張っていきたい……とユースケが申しております。

ユースケ:……はい、頑張ります!(笑)。

(取材・文=古知屋ジュン)

■リリース情報
『Jesus』
発売:2018年8月8日(水)
【通常盤】¥1,200(税込)
〈収録曲〉
M-1 Jesus
M-2 up to you
M-3 Fashion(通常盤限定収録曲)
【 FC盤(FC会員限定販売)】¥1,200(税込)
〈収録曲〉
M-1 Jesus
M-2 up to you
M-3 超越マイウェイ(FC盤限定収録曲)
【“超”超フェス盤】
CDのみ価格:¥1,200(税込)
チケットセット価格:CD ¥1,200(税込)+チケット ¥7,000=¥8,200(税込)
※2018/8/8・8/9【“超”超フェス】@東京国際フォーラム ホールAのチケット(2公演のうち1公演)セットで同時発売
〈収録曲〉
M-1 Jesus
M-2 up to you
M-3 SAIKOU KOUSHIN(“超”超フェス盤限定収録曲)

■ツアー情報
『BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH』
12月7日(金) さいたまスーパーアリーナ
12月26日(水)、27日(木) 大阪城ホール
特設サイト

オフィシャルサイト

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