Juice=Juice、3年ぶり×23曲×8人の歌が凝縮! 新作『Juice=Juice#2 -¡Una más!-』レビュー
ハロー!プロジェクト内、というよりアイドル界全体においてもその歌唱力/パフォーマンス力の高さで評判を集めるグループ、Juice=Juice。彼女たちのニューアルバム『Juice=Juice#2 -¡Una más!-』がリリースされた。
前作『First Squeeze!』から3年17日ぶりとなるオリジナル2ndアルバムだ。初回生産限定盤にはMV等を収録したBlu-rayディスクが付属されるが、基本的にはCD2枚組。ディスク1にはシングル曲、ディスク2には配信リリース曲・ライブ限定曲・アルバム用新曲が収められており、11曲+12曲の計23曲となっている。
Juice=Juiceは前作から今作までの3年の間に、5人→7人→8人というメンバーチェンジがあった。収録23曲は、メンバー数の違い、およびリリース形態や時期の違いによって7種類の傾向に分類することができる。本レビュー記事では、その傾向ごとに楽曲を紹介していくことでアルバムの内容に迫っていく。
NEXT YOU曲
Next is you!/NEXT YOU(作詞・作曲:つんく 編曲:大久保薫)
カラダだけが大人になったんじゃない(作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎)
大人の事情/NEXT YOU(作詞・作曲:つんく 編曲:平田祥一郎)
2016年2月~3月に放映された、5人時代のJuice=Juiceの初主演ドラマ『武道館』(フジテレビ系)。アイドル現象をテーマとしたこのドラマ内で、Juice=JuiceはNEXT YOUという架空グループを演じた。そのNEXT YOU名義で歌ったドラマ主題歌が「Next is you!」で、同曲との両A面シングルとしてリリースされたJuice=Juice名義の楽曲が「カラダだけが大人になったんじゃない」。2曲ともJuice=Juice初期からの定番サウンドである“ホーンセクションを効果的に用いたアッパーチューン”となっている。
ドラマ挿入歌として配信限定でリリースされたのは「大人の事情」で、こちらもNEXT YOU名義曲。アイドル稼業と恋愛の狭間で揺れ動く心情を、実際のアイドルであるJuice=Juiceメンバーが切々と歌い上げるという、文脈の入り組んだ一曲だ。その聴き応えはかなりのもので、ファンからの評価も高い。