GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS……ライブ経験を重ねて成長するJr.EXILEたち

 EXILEがいよいよ本格的に再始動するーー。5月24日に幕張メッセにて開催されたEXILE THE SECOND『EXILE THE SECOND LIVE TOUR 2017-2018 "ROUTE 6・6"』のファイナル公演に、EXILEがサプライズ出演したことは、ファンたちを大いに歓喜させた。6カ月連続配信企画「EXILE FRIDAY」を展開中のEXILEはこの後、3年ぶりのドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2018-19 “STAR OF WISH”』の開幕を9月15日に控えている。EXILEの活動休止中も、EXILE THE SECONDを始めとしたEXILE TRIBEの各グループが、“EXILE魂”を胸にライブを中心とした様々な活動を続けてきたことを、ファンたちは知っている。LDHの社名にもある「Love,Dream,Happiness」のもと、メンバー同士、グループ同士で同じ志を持ち切磋琢磨できるところにこそ、彼らの真の強さがある。

 その“EXILE魂”を継承する次世代グループも、続々と育っている。GENERATIONS from EXILE TRIBE、THE RAMPAGE from EXILE TRIBE、FANTASTICSだ。欧米では、偉大な父の跡を継ぐという意味を込めて、息子に同名で「Jr.」と付けるように、彼らは「Jr.EXILE」とも呼ばれている。今の華やかさからは想像し難いかもしれないが、EXILEはもともとアンダーグラウンドで地道に踊り、ライブを重ねてここまで登りつめたグループである。そんなEXILEに憧れ、EXILEのようになることを夢見てダンスを始めた世代である「Jr.EXILE」たちは、その精神を受け継ぎ、いま、それぞれに精力的なライブ活動を行なっているのだ。

GENERATIONS from EXILE TRIBE


 GENERATIONSは、現在、初のドームツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2018 “UNITED JOURNEY”』を開催中だ。

 中性的で甘い歌声が魅力的な片寄涼太、ファルセットで聴かせる数原龍友という歌唱力の高いボーカリストのみならず、個性豊かなパフォーマーたちも特筆すべきだろう。幼少期からKRUMPの大御所チーム・Twiggz famに所属するクランパー、佐野玲於、フットワーカーの小森隼に加え、EXILEのメンバーであり、佐野と同じくクランパーの関口メンディーも恵まれた体格を生かし、切れ味の良いダンスを見せてくれる。また、甘いマスクを持ち、もともと劇団EXILEに所属していた白濱亜嵐は、ひときわ表現力豊かで、時にはDJも披露。そして、2012年から加入した中務裕太は多くの振り付けを手がけ、GENERATIONSのダンスパフォーマンスを牽引している。

 メンバーにより得意とするジャンルが異なるからこそ、表現の幅も広く、ドームクラスに挑戦できるほどの人気を得ているのだろう。彼らはこれまでホール、アリーナクラスでのライブを重ね、海外での公演にも挑戦するなど、歌とダンスの実力をさらに磨いてきた。Jr.EXILE世代を牽引するGENERATIONS。ドームツアーを経て、いよいよ先輩グループに匹敵するほどの支持を得ていきそうだ。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE


 EXILE TRIBEの中でも、16人というメンバー数の多さが特徴的なTHE RAMPAGEは、現在47都道府県を回るホールツアー『GO ON THE RAMPAGE』を開催している。デビュー1年目から単独ツアーを行うことすら驚きだが、“47都道府県を回る”というのは、数字として非常に分かりやすく、そしてハードだ。デビュー前の『武者修行2016』でも47都道府県でライブを行ってきたTHE RAMPAGEのパフォーマンスのクオリティは格段に上がっている。

 筆者はツアー『GO ON THE RAMPAGE』で実際にライブを観た際、16人の群舞に圧倒され、ポテンシャルの高さを感じた。メンバーのLIKIYAは「先輩方の意思はしっかりと受け継いで、なおかつ自分たちの世代ならではの個性を打ち出していければ」とインタビュー(参考:THE RAMPAGEが語る、グループの音楽性と現在地「EXILE TRIBEの一員であることを改めて意識した」)で語っていたが、彼らの“個性”は公演を重ねるごとに強まっているようだ。ホールツアーを通じて、大きく飛躍するだろう彼らの成長をしっかりと見守りたい。

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