2ndアルバム『24』リリースインタビュー

Beverlyが語る、新アルバムで見せた挑戦と覚悟 「人生が終わるときまで、歌手として生きたい」

 昨年春、突き抜けるハイトーンに強烈なインパクトがあった「I need your love」がドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』の主題歌に大抜擢され、それを収めたデビューアルバム『AWESOME』で圧倒的な歌唱力を印象付けたBeverly。あれから1年の間にさまざまな場所でのライブとワンマンツアーを経験した彼女が、24歳のバースディに2ndアルバム『24(トゥエンティーフォー)』を発表する。

 日本語に対する理解を深めたことで、軽やかなポップR&Bも壮大なスケールのバラードも表現力がグンとアップ。そのことが明確に伝わる今作は、一生シンガーとして生きていくという彼女の決意とポジティビティと音楽に対する愛のこもったものだ。この1年と新作『24』について、さらには未来についての話も聞いた。(内本順一)

「『24』にはチャレンジが詰まっている」

Beverly

ーー日本語でインタビューに答えるのは、慣れてきましたか?

Beverly:まだわからない言葉がたくさんありますけど、私はよくJ-POPの曲を聴いているので、日本語の勉強になります。周りの人とは日本語と英語のミックスで話しています。たまに私がわからないと、みなさん、ゆっくり説明してくれます。

ーー日本語のレッスンにも行かれているんですか?

Beverly:はい。1週間に2回、行ってます。

ーー歌を聴いていると、日本語の発音もとてもキレイで、違和感がまったくないですよ。

Beverly:ありがとうございます。それは何回も言葉を聞いてインプットしているからだと思います。一昨日の夜、3年前に自分が歌った日本語の曲を改めて聴いたんですけど、今とは全然違います。発音も歌い方も全然違います。成長したなって思いました。

ーーそうですよね。歌を聴いて、日本語を始めてからまだ数年の人だとは、たぶん誰も思わない。

Beverly:ディレクターさんが私の日本語の発音と歌い方を正しく直してくれるんです。だからレコーディングに時間がかかって、全部の曲が終わってから「もう一度、この部分をやらせてください」と言って、歌い直したりします。例えば「My Boy」の〈かなしみが~〉のところは、“し”の発音が“すぃ”に聴こえないように、とか。とても細かく注意して歌っています。

ーー言葉として一度インプットした上で歌うのが大事なんでしょうね。

Beverly:はい。ですから、みんなの話し方、イントネーションを真似します。わからない言葉はすぐにグーグル・トランスレート(Google翻訳)で訳して、「これはこういう意味ですね」って自分でわかるようになってから歌っています。

ーーエイベックスと契約し、日本で活動をするようになってから約2年。どうですか? 日本に来たばかりの頃よりも楽しく活動できていますか?

Beverly:本当に楽しい毎日です。デビューアルバムの頃からたくさんのイベントをやって、プロモーションライブをやって、お祭りでも歌って、アリアナ・グランデさんのサポートアクトをさせていただいて、去年はASEANの晩餐会(母国フィリピンのマニラで開催された『ASEAN設立50周年記念晩餐会』。フィリピンのドゥテルテ大統領、アメリカのトランプ大統領、日本の安倍首相らを前に、Beverlyはバラード「Future」を歌い上げた)でも歌わせていただきました。エイベックスのみなさんの力で、本当にいろんな経験をさせていただいてます。夢みたいです。

ーーASEANの晩餐会で歌うなんて、普通はできない経験ですからね。

Beverly:いままでで一番緊張しました。トランプ大統領も安倍首相も私の歌を聴いていて。私は「落ち着いて、落ち着いて」って自分に言い聞かせながら歌っていました。

ーー夏祭りでも歌うし、晩餐会でも歌う。アリアナのサポートでも歌うし、a-nationのようなフェスでも歌う。そのようにこれまで客層の異なるさまざまな場所で歌ってきたわけですが、歌うときの気持ちの持って行き方は状況によって変わるものですか?

Beverly:変わらないですね。いつも100%のBeverlyをみなさんに見せたいです。私のファンの人もそうじゃない人も、小学生も中学生も高校生も大人も大統領も(笑)、私の歌を聴いた人には笑顔になってほしいんです。そして、できれば盛り上がってほしい。考えているのは、それだけです。

ーー昨年、東京でのワンマンライブを2回観ましたが、Beverlyさん自身が歌うことを心底楽しんでいるという印象でした。

Beverly:はい。歌うことは本当に楽しいです。ステージからみなさんの笑顔や盛り上がっているときの顔が見えて、それによって私の歌の力がもっと強くなります。例えば子供たちは「Be The One」(『仮面ライダービルド』主題歌)を歌い始めたらすぐに笑顔になります。そうすると私も嬉しくて、歌を強く歌えます。

PANDORA feat. Beverly / 「Be The One ”Let's start experiment!!”MIX」(New Album「24」収録)

ーー昨年のワンマンツアーは、Beverlyさんにとって相当手応えのあるものだったんじゃないかと思います。10月の渋谷WWWでの初ワンマンもすごくよかったけど、12月の赤坂BLITZ公演はさらに自信を持って歌っているように感じました。

Beverly:フルバンドで自分の曲だけを歌ったのは渋谷WWWが初めてでしたから、とても緊張しました。みなさんに盛り上がってほしい、私の歌のメッセージを100%届けたいという気持ちが強くて、プレッシャーも大きくなってました。ですから神様に「このワンマンライブを楽しくやりたいので、力を貸してください」とお願いしました。そして赤坂BLITZのときは、WWWの経験を活かして、もっとたくさん準備をしました。どういう歌い方をすればいいのか、初めてのワンマンのときよりもわかるようになりました。

ーー反省点もあったりしましたか?

Beverly:ありました。リズムの取り方ですね。もともと私はバラードをたくさん歌っていましたから、1stアルバム『AWESOME』でアップビートの曲をたくさん歌うのは、自分にとってチャレンジでした。まだ私はリズムの取り方が上手じゃないなって思ったので、もっと勉強したいです。

ーーやっぱりバラードに一番自信があるんですか?

Beverly:はい。フィリピンにいるときにたくさんの歌のコンペに参加して、ホイットニー・ヒューストンの「One Moment in Time」やビヨンセの「Listen」、セリーヌ・ディオンの「I Surrender」を歌っていました。アメリカの歌のコンペに参加したときも「One Moment in Time」を歌いました。そういうときに歌うのは大体バラードだったんです。

ーーそうすると「I need your love」のようなロックテイストの曲や、「Be The One」のようなEDMの曲を歌うのは、Beverlyさんにとって大きなチャレンジだったわけですね。

Beverly:そうです。もともと私はチャレンジが大好きです。チャレンジすることでたくさんの歌い方や知識が増えるから、もっとチャレンジしたいです。『24』のなかでもたくさんのジャンルにチャレンジしました。

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