『For You』インタビュー

Crystal Kayが語る、シンガーとしての葛藤と変化「誰かのために歌いたいと思うようになった」

「昔のクリが戻ってきた」と言ってもらえたのは嬉しかった

――ただ、そうやって同世代を意識しつつも、中盤あたりの楽曲……具体的には3曲目の「I Just Wanna Fly」から6曲目の「Can't Stop Me」までの曲は、音楽的にもかなり尖ったものになっていて。そのあたりが、本作の肝なのかなと思いました。

Crystal Kay:その通りです(笑)。やっぱり、アルバムだからこそ、自由に遊べる曲もやりたかったというか、そのバランスが大切だなと思っていて。J-POPとは一味違った、どこか尖っていたり、インパクトのあるような曲が今回のアルバムにも欲しかったんです。それは先ほども話したように、ライブのことを考えてっていうのもあるんですけど、今回は音楽的に、ちょっと自分の原点に戻りたいという思いもあって。

――というと?

Crystal Kay:今回、最終的に辿り着きたかったのは、自分がデビューした頃のサウンドだったんです。私がデビューした頃って、R&Bテイストの楽曲がメインストリームになり始めた頃だったんですけど、そのなかで、メロディや歌詞は日本っぽくて、でもトラックは洋楽チックっていう、ちょっと不思議なニュアンスーーそれがちゃんとCrystal Kayの音楽性や世界観として表れていたところがあったと思っていて。

――デビューしたときって、13歳でしたっけ?

Crystal Kay:そうです(笑)。そのあと、それこそ坂詰さんが作曲してくれた「恋におちたら」に出会って……それによって、聴いてくれる人の層が一気に広がって、それはそれですごく嬉しかったんですけど、それ以降、「恋におちたら」のようなキラッとしたJ-POPサウンドを求められることも多くなりましたね。

――なるほど。「恋におちたら」が19歳の頃でしたか。

Crystal Kay:はい。だから、結構葛藤があったんです。そういうものを求められていくうちに、自分の芯にある音楽性が弱くなっていっちゃうんじゃないかって。

――「恋におちたら」でデビューしたわけではないというのも……。

Crystal Kay:そうなんです。その前に、結構あるんです(笑)。なので、最初の頃を思い出しながら……。あと最近は、自分も作詞作曲に参加しているので、自分の音や言いたいことが、そこでちょっとずつ形になっていってる。そう、今回のアルバムをお母さんに聴かせたら、「昔のクリが戻ってきた」と言ってもらえたのは、すごい嬉しかったですね。

――ちなみに、先ほど言った中盤の楽曲は、岡嶋かな多さん・UTAさんとケイさんの共作という形のものが多いですよね。

Crystal Kay:岡嶋かな多さんとUTAさんのチームは、やっぱりすごいしっくりくるというか、最高のコンビネーションだと、今回改めてわかりました。UTAさんは、常に音楽的なアンテナを張っているので、海外のサウンドにもすごい詳しいし、なおかつ柔軟性もある。かな多さんは、英語がしゃべれて、海外に住んでいたこともある人なので、私の感覚というかニュアンスみたいなものを、すぐにわかってくれるんです。

――その中盤の尖ったサウンドが、他の楽曲と割と違和感なく並んでいるところが、本作の面白いところだと思いました。

Crystal Kay:流れで聴くとスッと聴けると思います。昔の私だったら多分、そういう尖ったものをもっと前面に出そうとしていた気がするんですけど、今回は作詞作曲に自分も入っているからこそ、そこである程度、自分らしさが出せたんじゃないかって思っていて。あと、さっき言ったように、歌詞のテーマ的には、結構まとまったものになっているから、多少サウンドのバリエーションがあっても、ちゃんと繋がっているんです。だから、そんなに違和感がないのかもしれないです。

――なるほど。そのテーマというのが、先ほど言っていたように、このアルバムタイトルにもなった“For You”であると。

Crystal Kay:はい。このアルバムが、聴いてくれる人たちのお守り……ラッキー・チャーム的なものになったらいいなと思っていて。いろいろなサウンドの曲があるけれど、その歌詞に込めた勇気や元気を、ちゃんと受け取ってもらえたらいいですね。それこそタイトルは、“Lucky Charm”とかいろいろ考えたんですけど、やっぱり「聴いてくれる人のためになったらいいな」というところで、“For You”にしました。

――「幸せって。」、「わたしたち」じゃないですけど、要所要所で、選ぶ言葉がシンプルかつストレートになっていますよね。

Crystal Kay:あはは、そうかも(笑)。でも、そこで変に気取ったり、カッコつけたりする必要はないのかなって。やっぱりストレートなのがいちばんかなって気がします。

――そう、先ほど『Shine』以降、歌に対する気持ちが変わったと言っていましたが、そのタイミングで事務所もLDHに移籍して。そうやって環境を一新したことも、実は結構大きかったのでは?

Crystal Kay:そうですね。それまでは個人事務所だったというか、ママと一緒にやっていたから、結構自由な感じだったんですけど、LDHに所属するようになって……もちろん、LDHも、アーティストのやりたいことをすごくやらせてくれるし、サポートもしてくれるから、そういう意味では自由なんですけど、やっぱり、そこに所属している人が、たくさんいるってことが、私にとってはすごい刺激的で。しかも、自分よりも年下の人たちも結構多いっていう(笑)。

――年齢はともかく、キャリア的には十分「クリスタル姉さん」ですものね。

Crystal Kay:そう、ホントに「姉さん」って呼ばれたりするんです(笑)。でも、そういう意味で、自分がこれまで築き上げてきたキャリアを改めて実感することができたし、「私はこうだから」っていう自信みたいなものもついてきたというか。そう、あんまり考え過ぎなくても、“自分らしさ”みたいなものは、結構出ているのかなって思えるようになったんです。

――なるほど。それこそ、来年はデビュー20周年になりますが。

Crystal Kay:そうなんです。そこはやっぱり、セレブレーションイヤーな感じで、盛大にやりたいなって思っていて。ステージ上でも20周年を祝いたいです。だから、今回のアルバムは、それに向けた活動の始まりじゃないですけど、そのプレビューのような作品として受け取ってもらえたらうれしいです。

(取材・文=麦倉正樹/写真=下屋敷和文/ヘアメイク=中塚知恵(PUENTE))
 

Crystal Kay「幸せって。」Music Video (Short ver.) - NHK ドラマ10『デイジー・ラック』主題歌

■リリース情報
『For You』
6月13日(水)発売
初回限定盤(CD + DVD)¥3,780(税込)
通常盤(CD Only)¥2,700(税込)

<CD収録楽曲>(初回限定盤・通常盤共通)
1.幸せって。 - NHK ドラマ10 『デイジー・ラック』主題歌
2. わたしたち
3. I Just Wanna Fly
4. Talk To Me
5. Summer Fever
6. Can’t Stop Me
7. Forever Young - ネイチャーラボ スキンケアブランド「LITS」CMソング
8. Lovin‘ You - 東海テレビ・フジテレビ系 “オトナの土ドラ” 「ノンママ白書」主題歌
9. Faces - 沢井製薬 企業CM「革新と挑戦の歴史」篇 CMソング
10. サクラ - Samantha Thavasa -白い食卓-編 TVCMソング
11. Waiting For You - ミュゼプラチナム 2016年度CMソング

<DVD>(初回限定盤のみ)
Crystal Kay LIVE Tour 2016 "Shine" @Club Citta' 2016.3.23(約100分)
『サクラ』 - Music Video –
『Lovin' You』 - Music Video –

■ライブ情報
『クリカフェ “For You”』
横浜公演:Motion Blue 横浜 2Days
7月10日(火)
1st stage:Open 16:45 Start 18:00
2nd stage:Open 19:45 Start 21:00

7月11日(水)
1st stage:Open 16:15 Start 17:30
2nd stage:Open 19:15 Start 20:30

<チケット(税込)>
自由席:¥8,500
※BOX席は別途シートチャージが発生
詳しくはMotion Blue 横浜HPにて

WEB予約
電話予約:045-226-1919

名古屋公演:Blue Note 名古屋 2Days
7月14日(土)
1st stage:Open 17:30 Start 18:30
2nd stage:Open 20:30 Start 21:15

7月15日(日)
1st stage:Open 16:00 Start 17:00
2nd stage:Open 19:00 Start 20:00

<チケット(税込)>
一般:¥8,500
名古屋ブルーノートメンバーズ:¥8,200

WEB予約
電話予約:052-961-6311

東京公演:Blue Note 東京
7月16日(月・祝)
1st stage:Open 16:00 Start 17:00
2nd stage:Open 19:00 Start 20:00

<チケット(税込)>
¥8,500
※席種によっては別途チャージあり
詳しくはBlue Note 東京HPにて

WEB予約
電話予約:03-5485-0088

大阪公演:Billboard 大阪
8月5日(日)
1st stage:Open 15:30 Start 16:30
2nd stage:Open 18:30 Start 19:30

<チケット(税込)>
サービスエリア¥8,500
カジュアルエリア(1DRINK付)¥7,500

WEB予約
電話予約:06-6342-77722

Crystal Kayオフィシャルサイト

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<応募締切>
6月29日(金)まで

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