KORG Gadget、Nintendo Switchとの相性は抜群か? 歴代シリーズの特性から予想

 「KORG Gadget for Mac」でゲーム的に音楽制作を楽しんでいるうちに、本格的なDTMに興味が湧くということも充分にあり得るだろう。逆にDTMerが「KORG Gadget for Mac」で遊ぶ場合は、普段のカッチリした打ち込みとは違ったユルい作り方、それこそゲーム感覚の打ち込みで、音楽制作とゲームの狭間を楽しめるのではないかと予感している。そもそもインターフェイスからしてある程度の雑さやラフさを音楽的に落とし込んでくれるのが「KORG Gadget」シリーズの魅力であり、オリジナルからしてゲーム的な要素をはらんでいたと言えなくも無い。

 ゲームとして見た時の面白さについては公式PVなどが出てから改めて考えてみたいが、4人プレイによる同時トラックメイクと言われては、それはそれはカオスな図が想像できる。他の人が作っているビートやベースラインを勝手にいじくりまわしたり、あるいは何もテーマを決めずにジャムセッションのように共作してみたりと、『マリオパーティ』のような騒々しさが楽しめそうだ。ライブパフォーマンスとしても披露したり実況したりするのも面白いかもしれない。

 最近はカフェなどでiPadやMacbookを使って音楽制作をしている人もちらほらと見かけるが、新たなツールとしてNintendo Switchを持つ日も遠くないかもしれない。「KORG Gadget」シリーズらしくアップデートも随時行っていくのか、リリースしてからも引き続き注目していきたい。

■ヤマダユウス型
DTM系フリーライター。主な執筆ジャンルは音楽・楽器分析、アーティストインタビュー、ガジェット、プリキュアなど。好きなコード進行は<IVM7→VonIV>、好きなソフトシンセはSugarBytesの「Obscurium」。主な寄稿先に『ギズモード・ジャパン』、『アニメイトタイムズ』、『リアルサウンド』。

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