“痛くない”ワイヤレスヘッドホンからBB-8まで…「Amazonランキング大賞2017」注目アイテム

ランキング大賞で特に気になったアイテム

おもちゃの限界を超えるチート電池 「MaBeee」

MaBeee

 ガジェット界に現れた1本の乾電池、「MaBeee」はこれまでのおもちゃと電池の関係性、そしておもちゃの遊び方を変えた衝撃的なプロダクトだった。単3電池を使用するおもちゃにMaBeeeをセット。スマホから専用のアプリを起動すれば、MaBeeeをセットしたおもちゃをスマホからコントロールすることができる。電池で動くプラレールに使用すれば、「かたむき」や「ふる」モードで列車の動きや速度を自在に操ることができるし、「こえ」モードでは電池で動くぬいぐるみやフィギュアを声で反応するように設定することもできる。また「とけい」モードを使えば駆動時間の設定も可能だ。今まで飽きるほど遊んだおもちゃでも全く新しい遊びができるようになったり、電池駆動の日用品をさらに便利に使うことができるようになるかもしれない。アイデア次第で製品の限界を超えた魅力を引き出す大きな可能性を秘めている。

疲れない、痛くない世界初のヘッドホン「VIE SHAIR」

ヴィーシェア(ブラック)/ 耳が痛くならないワイヤレスエアーヘッドホン

 ワイヤレスヘッドホンの登場はコードの煩わしさや不快なタッチノイズをなくし、好きな音楽への没入感をさらに引き上げた。それでもやはり長時間ヘッドホンを使用する際の「疲れ」は残ってしまう。「VIE SHAIR」は人体に合わせて設計された本体が耳に触れないヘッドホン。ヘッドホンの持つ音楽体験はそのままに、オープンエアのような感覚でサウンドを楽しむことができる。たとえメガネをかけて長時間使ったとしても、こめかみの締め付けや耳の痛みなどをほとんど感じない。音響の表現方法でリッチさを追求しがちなヘッドホン業界において、「VIE SHAIR」は使い心地などの本質的な体験性を提供してくれるプロダクトだ。

2018年こそVRがくる?

 昨年の「Amazon Launchpadストア」ランキングを振り返ってみると、その多くがスマホやタブレットで操作可能といういわゆる「IoT」を意識したプロダクトだった。生活をより便利にするアイテムよりも、必需品ではないが空いた時間を満たしてくれるという娯楽性の高いアイテムが特に目に付く。

 ランキングから見えたのは現代人は“暇を持て余している”ということ。テクノロジーが現代の暇を解決する、その最たる例が「VR」の普及かもしれない。実際に先日ラスベガスで開催された世界最大の家電見本市『CES 2018』においても各社がVRプロダクトを展開。現在は一部の人の「高級なおもちゃ」となってしまっているVRプロダクトも、2018年はより安価でさらに手軽な、誰の手にも届く製品になっていくはずだ。2018年の「Amazon Launchpadストア」年間ランキングにはVRに関わるプロダクトも多くランクインしているかもしれない。テクノロジーは爆発的に進化し、ガジェットはマスへ向け普及する。ガジェットなしでは生きられない今の時代、2018年に生まれるガジェットがどれだけ僕たちを魅了してくれるか期待を膨らませて待つことにしよう。

■げんきくん
文筆家/拳法家 「世界からAdobeが消えたなら」というコンセプチュアルアートの中の人。趣味は溶接。今はサイボーグへの人体改造に興味があります。
Twitterアカウント:@genkl_kun

関連記事