ブロックチェーン、AIスピーカー…『TDME』で語られた、音楽×テクノロジーへの期待
また今後のAIスピーカーに大切なものとして藤野氏、舛田氏から挙がった意見は“話しかけたくなるようなキャラクター”だった。欧米ではAIスピーカーは雑用をこなしてくれる“召使い”“家政婦”のように捉えられることが多いが、アジア、日本では家族の一員やパートナーとして見られる傾向があるためだ。実際Amazon EchoやGoogle Homeではピカチュウや初音ミクといったキャラクターの声が導入されるなど、キャラクター的な要素も強い。今後より国内に向けた施策が導入されることも十分に考えられる。
今回2つのカンファレンスを聞いて、音楽業界の未来にはテクノロジーの進化以上にテクノロジーをどう使っていくかが重要なのではないかと感じた。同時に、国内ではまだ馴染みの薄いブロックチェーンやAIの技術を普及させていくために音楽とのコラボは欠かせないものであることも予感したイベントとなった。
(文=村上夏菜)