Amazon Echo と Google Home、どちらのAIスピーカーを買う? 音楽機能中心に徹底比較
11月15日より国内でも招待制での発売がスタートしたAmazon Echo。しかしSNSを見ると、まだ招待メールが届かないという声も相次ぐ。中には待ちきれずに、先行販売されているGoogle Homeを購入したというユーザーもいるようだ。そこで今回は一足先に両方のAIスピーカーを手に入れた編集部が2機種のデザインや機能を比較。どちらを購入するか迷った際の参考にしてほしい。
デザイン
大きさ・重さはどちらもほぼ同じくらいだが、デザインは大きく異なる。Google Homeは上部が斜めにカットされたようなデザインで、白いボディに下部のファブリック素材が映える。一方Amazon Echoはシンプルな縦長のスピーカーで、サンドストーン、チャコール、ヘザーグレー(いずれもファブリック素材)の3種類。どちらを選ぶかはユーザーの好みだが、Google Homeはスタイリッシュな印象で、Amazon Echoは家具や家電に馴染みやすいデザイン。編集部内ではGoogle Homeのデザインが人気だった。
音質/声質
音楽ファンにとって気になるのはやはり音質。音楽を再生したところ、Amazon Echoの方が音質が良く、重低音をしっかりと響かせているように感じた。また、Googleアシスタント(Google Home搭載のAI)、Alexa(Amazon Echo搭載のAI)の“声”にも注目だ。Googleの方は優しく、柔らかい声であるのに対し、Alexaは若干冷たさを感じる。またどちらもAI独特のなまりがあり(Alexaの方がなまりが強い)、「ギターの練習/をしています」というような区切りの微妙さや「欅坂46(よんじゅうろく)(Google)」といった誤読なども多く、自然な会話を成立させるのは難しい。日本人向けなのか英語の発音が片言なのも気になるが、慣れてしまえば愛嬌に思えるのかもしれない。
ストリーミングサービスとの連携
Google HomeはGoogle Play MusicやSpotify、Amazon EchoはAmazon Music Unlimitedやdヒッツと連携して音楽を再生できる。編集部ではGoogle HomeをSpotifyと、Amazon EchoをAmazon Music Unlimitedと連携し、様々な音楽を再生してみた。下記はその一例である(前者がGoogle、後者がAmazon)。
「2017年のヒット曲をかけて」
→(G)「ジャズ100年のヒット曲」
(A)「お笑い「ブルゾンちえみwith B」ネタ曲!」(オースティン・マホーン「Dirty Work」のカラオケVer.)
「KANDYTOWNの曲をかけて」
→(G)「KANDYTOWNの楽曲を再生」
(A)「『KANDYTOWN』という名前の楽曲を再生」
「ジャスティン・ビーバーの人気曲をかけて」
→(G)「ジャスティン・ビーバーの曲をシャッフル再生」
(A)「『What Do You Mean?』を再生」
「盛り上がる曲をかけて」
→(G)「プレイリスト『カラオケ盛り上がる』よりhitomiの『Love 2000』を再生」
(A)「見つけられませんでした」
「◯◯の△△」と2文節で指示した場合、Google Homeは「ヒット曲」「ジャスティン・ビーバー」といった一つの言葉にしか反応しなかった。しかし楽曲やアーティストをレコメンドする精度は高く、当てはまるプレイリストや楽曲がある場合は正確に再生してくれた。一方Amazon Echoは2文節の指示も聞き取り、ヒット曲や人気曲もきちんと再生してくれる。しかし“明るい曲”など曖昧な指示をしたり、アーティスト名をうまく聞き取れないと「邦楽ステーション」をシャッフル再生することが多いため、洋楽リスナーからするとストレスかもしれない。